この記事の写真をみる(3枚)

 今春に放送されたアニメ「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」一条シン役をはじめ、ここ数年で一気に勢いをつけた声優・寺島惇太。アニメ・ゲームを中心に、海外の映画やドラマの吹き替えなどでも活躍中だ。そんな寺島が10年ほど前から麻雀を覚え、今では公式サイトにあるプロフィールでは、趣味欄の最初に「麻雀」が出てくる。「麻雀って、すごくコミュニケーションが取れると思うんです」と語る寺島に、その魅力やエピソードを聞いた。

-麻雀を始めたきっかけはなんでしたか。

 寺島 高校生のころは周りのクラスメイトが部室とかでやっていたんですが、その時は全然やる気がしなくて。難しいイメージもあったんですよ。麻雀で勝たないと先に進めないというゲームをきっかけに大まかなルールを覚えました。ただ1対1で戦う特殊なものでしたが。

-本格的に麻雀を打つようになったのは、いつごろですか。

 寺島 20歳の時ですね。アルバイト先の飲食店が、3階建てのビルを丸々借りていて。1階が店舗で、2階が従業員の休憩室だったんです。店長さんが麻雀好きな方で、手積みの中古卓を買ってきて、仕事終わりにみんなでやってたんですよ。ただその時、僕はまだできなくて。深夜の2時、3時に仕事が終わった後に、みんな朝までやっていたので「よくそんな体力あるな」と思っていました(笑)

 ある時、3人しかいなくて人が足りないから「寺島、入ってよ」と誘われたんです。でも、本当にルールがわからないから一度は断ったのですが、「ただ、いてくれるだけでいいから」と。それで朝まで付き合ったんですけど、そりゃボコボコに負けましたよ(苦笑)でも、なんとなく5、6時間はやっていたので、こうしたらアガれるとか「ロン!」って言ったらめっちゃ気持ちいいなとは思いましたね。

-そこから徐々にハマっていったわけですか。

 寺島 また何日後かに、人数が足りないって言われて。「もう、できるよな」みたいな(苦笑)参加するうちに、ビギナーズラックでアガれちゃったりしたんですけど、そうしたら「才能あるんじゃないの?」とか褒められて。もうそれが、仲間に引き込むやつらの手ですよね(笑)それですっかり乗せられちゃいましたよ。才能あるのかもなって。

 当時はネット麻雀で「雀龍門」というソフトがあったんです。それをパソコンでインストールしたんですけど、当時としてはすごくリアルだったし、マッチングもかなりの人数いたので、平日の昼間でもすぐにできました。今まで別の遊びで付き合っていた友達も、実は麻雀ができるってことが発覚して。それからよくやるようになりましたね。やっぱり麻雀を打てる人って貴重だから、それからはあまり仲良くなかった人とも打つようになって、友達の輪が広がりました。

拡大する

-声優のお仕事を始めてからは、どんな麻雀ライフを送られていますか。

 寺島 26、27歳ぐらいまでは、本当に週5日とか打ってましたよ。呼ばれたらどこでも行ってましたから(笑)ありがたいことに、徐々に本業の声優のお仕事でスケジュールが埋まるようになってからは、もともとの仲間とは時間が合わなくなっちゃって。でも年末年始は時間があるので、打ち納め・打ち初めの会には行きますね。

 それに今だと、声優さんの中で先輩が「寺島君、打てるの?」って誘ってくれるようになってきて、声優界の麻雀仲間が増えていきました。男女の分け隔てもなく。事務所の社長である堀内賢雄さんも、麻雀をされるんです。

-声優界の大先輩である大御所、さらには事務所の社長との麻雀は緊張しませんか。

 寺島 賢雄さんは、よくディレクターさんとかプロデューサーさん、大ベテランの玄田哲章さんとか、そんな方々とよく打たれているんです。ある時、賢雄さんがよく打っている知り合いのディレクターさんに急な仕事が入っちゃって、卓が立たなくなったことがあったんです。ただ2~3時間したら終わる仕事だったらしくて、代打ちを探されていたんです。そうしたら賢雄さんが「寺島、打てたな」って。マネージャーさんから電話が来たので「仕事かな!?」と喜んで出たら「今から新宿の雀荘来られないかな」と(笑)とにかく行って、大先輩たちの中で2~3時間、すごく緊張しながらやりましたけど、なんとか普通に打てました。

-それはかなりしびれる状況ですね。

 寺島 ディレクターさんがいらした時に賢雄さんが「寺島、2~3時間のために来たんだから、今度仕事入れてやってよ」というようなことを言ってくれたんです。その後、本当にディレクターさんが吹き替えで役を下さいました。麻雀で顔を売るというか、みなさんとこうやってコミュニケーションをとる方法もあるんだなあと思いました。

 玄田さんは仕事の現場では1回ぐらいしかお会いしたことがないのに「あの時、麻雀に来てくれた子だ」って覚えてくれています。今後声優としてやっていく上で、すごくいいツールだと思うし、スタッフさんともよく打つようになりましたね。

拡大する

-仕事前に麻雀をしていると、現場でも雰囲気が変わりますよね。

 そうなんです。今では当たり前に一緒に仕事をしている人とかも、初めて会ったのが雀荘ってことも多いですからね。仲間内のセット麻雀なら、やっている最中に何かしらしゃべるじゃないですか。スタジオで話せないこととか、最近こんな仕事したとか、あの人はああだとか。そういう話が弾んだり、情報交換できたりするのもいいんですよ。麻雀だと対面しているから話さざるを得ないし、向こうも話しかけてくれるから、親密になれるんです。

-「麻雀、強いな!」と思う声優の方はいますか。

 寺島 福山潤さんのお名前は聞きますね。あと(運を)持っているなっていうのは、やっぱり堀内賢雄さん。しょっちゅう役満をアガったり、逆に振り込んだりしてますよ(笑)僕も10年麻雀していますけど、リアルで役満アガったのなんて、数回ぐらいなんです。なのに賢雄さんが打つと、その度に大三元アガったとか、逆に四暗刻に振り込んだとか、そういう話が出てくるんです。なんでそんなにポンポン役満が出るんだろうって。あれだけの大物というか、社長にまでなる人っていうのは、豪運というか、引きを持っているんだと思いますよ。すごいと思うし、なんかズルいですよね(笑)

-今後何かしら麻雀に関する仕事でしてみたいものがあれば教えてください。

 寺島 福本伸行先生の作品は、麻雀をする前から好きで読んでいました。「アカギ」とか「天」とか。ルールがわからなくてもおもしろかったし、覚えた後はよりおもしろ味がましました。その他の麻雀漫画もよく読んでいたので、声優である以上、何か作品はやってみたいですよね。

-最後にファンへメッセージをお願いします。

 寺島 20代の半分ぐらいは麻雀に捧げていました。もっと声優頑張れって話なんですけどね(笑)しゃべるのが苦手でも、麻雀はすごくコミュニケーションが取れると思うし、人間の気質が似通った人が集まるとも思うんです。だから、麻雀で出会った人は一生仲良くできると思います。そんな麻雀で10年後、20年後、30年後、人前に出たりすることができたら、うれしいなと思います。

(C)AbemaTV

▶【映像】乃木坂46・中田花奈のMリーグ愛が溢れすぎ! (熱闘!Mリーグ)

乃木坂46中田花奈の麻雀愛
乃木坂46中田花奈の麻雀愛
Mリーグ開幕まであと1カ月も待ちきれない中田花奈
Mリーガー日向藍子の珍言・迷言
Mリーガー日向藍子の珍言・迷言
新Mリーガー・日向、ボートレース番組で大暴走?
多井隆晴の独白
多井隆晴の独白
「最速最強」多井隆晴が、あの秘密を…
この記事の画像一覧

ABEMAを大画面で楽しもう

ハイセンス 50V型
ハイセンス 50V型
ネット動画対応 Amazon.co.jp限定
Amazon
シャープ 55V型
シャープ 55V型
AQUOS 4K 液晶テレビ
Amazon
この記事の写真をみる(3枚)