衝撃のKO決着に実況が「ヤバイ」連呼 那須川天心を追い続けた男が踏み出した世界への第一歩
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 10月に開催されるONE Championshipの前哨戦となる「ONE JAPAN SERIES」が9月1日(日)新木場スタジオコーストでスタート。「Road to ONE:CENTURY」(ONEへの道)のタイトルどおり、この国内大会からアジア屈指の格闘技のリーグへ参戦する道が拓ける。

 そんな大会に元SHOOT BOXING日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹が参戦。ONEに一足先に参戦しているムエタイの実力者で、WPMF日本スーパーバンタム級王者でもある渡辺優太と対戦して衝撃の1ラウンドKOで新たな挑戦のスタートを切った。

 内藤の名を聞いて真っ先に浮かぶのは「那須川天心を追い続けた男」というイメージだ。昨年11月にRISEで3年越しの那須川との再戦に臨み1分59秒でTKO負け。長年追い求めた目標にピリオドを打ち、ONEで活躍する「全身凶器の怪物くん」こと元同門の先輩・鈴木博昭の戦いに触発され、彼が新たに設立したBELLWOOD FIGHT TEAMの門を叩いた。

 1ラウンド序盤から内藤が右のインローを積極的に蹴り、ミドルなども交えながら前へ。さらに細かい右ローやステップなど、ムエタイ・ルールでは異質な戦い方、内藤独特の出入りのある攻撃によって、渡辺はペースを合わせられない。左のミドルをキャッチされた渡辺は内藤の右ロー、左ストレート、そして顔面に強烈な右ハイを浴びてダウンを喫した。ダウンの瞬間にレフェリーが試合を止める鮮やかなKO劇に、放送席はしばし「ヤバイ」を連呼。さらにKOシーンが続出だったことを受け「すべらんなぁ~」と続けると、視聴者からは「神興行」の声も上がっていた。

衝撃のKO決着に実況が「ヤバイ」連呼 那須川天心を追い続けた男が踏み出した世界への第一歩
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 鈴木直伝のONE対策の一端とも言えるのが、オープンフィンガーグローブで内藤が実践した蹴り足を掴む技術だ。キャッチされバランスを崩した相手にたたみかけた内藤のラッシュ力もさることながら、鈴木のような先人の蓄積とノウハウも新たな挑戦の舞台には不可欠。これは新設されたばかりのチームが一丸となって取り組んで掴んだ勝利でもある。

 試合後、内藤は「ONEのフライ級にはヤバい奴らいっぱいいますけど、そいつらとやりあって一番上を目指したいんで、オファー待っています」と次戦へ向けてアピール。衝撃的なKO勝利を受け、本大会への登場も遠くないだろう。現在23歳・空手、シュートボクシングなどでの華々しいキャリアとともに挫折も経験してきた内藤大樹。1年ぶりの勝利から格闘家人生の新たな章が始まろうとしている。

(C)AbemaTV

【映像】内藤のKOシーンに解説が「やばい」連発

神興行の名に相応しかった「内藤大樹 vs 渡辺優太」
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神興行「全KOシーン」
神興行「全KOシーン」
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