9月13日から16日までの4日間、松阪競輪場にて『第35回 共同通信社杯』というレースが開催されます。
レースのグレードは「G2」で、過去には「準特別競輪」と呼ばれていた、「G1」に次ぐグレードのレースです。
ちなみに競輪は6つのグレードに格付けされています。
年末の「KEIRINグランプリ」が「GP」でトップ。その次が「G1」で年間6レースあります。3番目が「G2」。年間4レース開催されます。次の4番目が「G3」で、こちらは各レース場の開設を記念して開催されるレースになります。各競輪場が原則年1回開催します。その下に「F1」「F2」と続きます。
その「G2」にあたる「共同通信社杯」とは、競輪発祥40周年を記念して1988年に平塚競輪場で開催された「ルビーカップ」がルーツです。
第2回大会から「共同通信社杯ルビーカップレース」と改まり、春開催と秋開催の年2回になったり、一発勝負が4日制トーナメントになったりと紆余曲折あった後、2016年から毎年9月に開催される「共同通信社杯」となりました。開催場は決まっておらず、持ち回りです。
松阪だけに、今年は「29(ニク)」に注目!?
今年開催されるのは松阪競輪場。
1950年に開設された、三重県松阪市にある競輪場です。ちなみに「まつざか」ではなく「まつさか」なので注意してください。「松阪牛」も「まつざかぎゅう」ではなく「まつさかぎゅう」もしくは「まつさかうし」なので注意してください。
そう、松阪といえば牛なので、松阪競輪場のイメージキャラクターは「マック」と「マッキー」。「マックカップ争奪戦」や「マッキーカップ争奪戦」なんていうレースも開催されています。
場内の飲食店にも松阪牛を使った料理があり、例えば『喫茶さくらんぼ』さんでは松阪牛のスジを煮込んだカレーを出していたり、『宝』さんでは松阪牛の各種肉料理を出す老舗『和田金』さんのスジを使ったおでんがあったり、グルメも楽しめます。
松阪牛の松阪肉といえば、「共同通信社杯」開催中に「2=9→肉キャンペーン」というのを実施しており、1着に2番で2着に9番(2-9)もしくは1着9番で2着2番(9-2)の「2=9」で決まるか、29歳の選手が1着になるたびに、松阪肉1万円相当をプレゼントする企画です。
どなたでも参加可能で、事前に応募する場合はコチラ
本場でも開催中毎日、上記の条件を満たすごとに場内で抽選が行われ、毎回3名様に松阪肉5000円相当がプレゼントされます。詳しくはコチラ
ちなみに29歳の選手を調べたところ……
・山岸佳太選手(S1)
・郡司浩平選手(S1)
・原田研太朗選手(S1)※9/16に誕生日で29歳
・堀内俊介選手(S2)
・川口公太朗選手(S2)
と1着を狙える強い選手が揃ってます。郡司浩平選手なんかは、競走得点ランキングが出場選手中2位(9/9現在)ですし、原田研太朗選手は最終日限定ですが、誕生日ですから狙い目でしょう。あと、同じ神奈川の郡司浩平選手と堀内俊介が2番と9番でラインに並ぶようなことがあれば、Wチャンスになるので、開催期間中の出走表はチェックしましょう。
ほかにも開門から先着で松阪牛入りお菓子をもらえたり、地元応援車券を購入した先着100名にかき氷がプレゼントされたり、お得なイベントも各種やってます。
松阪競輪場は捲り、追い込み有利!?
それで本場に行ってみるとわかりますが、松阪競輪場のバンク(競走路)はほかの場に比べてカント(傾斜)がキツいです。カントがキツいとゴール前でスピードの乗りが良くなるため、捲りや追込みが決まりやすいです(9/9現在の1着決まり手:逃げ=20%、捲り=35%、差し=45%)。ちなみにバンクが改修されてウォークトップ(走路表面の塗装)を新しくしたばかりなので、さらにスピードが乗りやすいとのことですので、ご参考のほど。
108名の出場選手の中に三重県登録は4人。これが全員松阪競輪所属ではなく四日市競輪所属なのですが、直前に長野県松本市で合宿を行ったようで、気合い入っていることでしょう。
というわけで、レースの展望ですが……それはまた別の話。
以上、「共同通信社杯」と「松阪競輪場」にまつわる、ちょっといい話でした。いろんな意味でレースを楽しむ参考になったら幸いです♪
文・ウエノミツアキ