<大相撲秋場所>◇六日目◇13日◇東京・両国国技館
前頭三枚目の大栄翔(追手風)が、横綱の鶴竜(井筒)を押し出しで破り、今場所2勝目(4敗)を初金星で飾った。
ここまで相撲内容は悪くないものの、負けが先行していた大栄翔は、この日も立ち合いから頭で当たっていく。序盤は鶴竜のおっつけやいなしでバランスを崩された大栄翔。それでも突っ張りながら前に出ると、その圧力に横綱は徐々に後退し、中途半端に引いてしまう。大栄翔はその瞬間を見逃さず、そのままの勢いで押し出した。
AbemaTVで解説を務めた元関脇・豪風の押尾川親方は「決して横綱が悪かったというわけではないんですけど、(一瞬)大栄翔の突きをまともに受けちゃったんですよね。この一瞬なんですよね、相撲は。その一瞬のために日々稽古しています」と、一瞬の隙を見逃さなかった大栄翔を讃えた。
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