“行司受難”の場所であわや…視聴者「行司あぶない」も、“ひらり”見事な身のこなし
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大相撲秋場所>◇中日◇15日◇東京・両国国技館

 角界の人気小兵力士である前頭十一枚目・炎鵬(宮城野)と前頭十三枚目・錦木(伊勢ノ海)の体重差82キロの一番は、時計回りに様子をうかがいながら懐に潜り込もうとする炎鵬を、鋭く突いて、休みなく前に出続けた錦木が豪快に押し倒して4勝目を挙げた。

 AbemaTVで解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「(錦木は)怖がらないで、下から起こすように前に出ました。(炎鵬が)軽いから起きるんです。逆に怖がってしまうと、色々とやられてしまう。起こしたら突っ張って相手の動きを見て、すり足でどんどん出ていく。最後は土俵際で突き放せばいいんです」と解説すると、「普段は優しい錦木ですが、勝負となると違っていましたね」と厳しい攻めを見せた錦木を称賛した。

 力強い突き押しを受け、飛び出るように土俵を割った様子に視聴者からは「炎鵬が吹っ飛んだ」という声が上がっていたが、その直前には、早い展開で土俵際までもつれた両者に行司が巻き込まれそうになる場面も見られ「行司あぶない」「行司かすってる」という心配の声まで散見された。

13日の六日目には三役格・木村玉治郎が取組中にバランスを崩して土俵下に転落。さらに現在最高位の式守伊之助も軍配を差し違えるなど、“行司受難”が叫ばれる今場所だけに注目される場面だったが、そこは幕内格・木村元基が素早い身のこなしで危機を回避すると、小走りに土俵中央まで移動して錦木に軍配。面目を保った格好だった。

(C)AbemaTV

【映像】大相撲秋場所中日 「炎鵬と錦木の一番が行司のファインプレー」

「行司危ない」もヒラリと身をかわすファインプレー
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2019年 大相撲九月場所  注目力士の全取組
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