地上波未公開シーンを含めた完全版「しくじり先生 俺みたいになるな!!」が、AbemaTV(アべマTV)で放送された。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”として平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの藤本美貴、モデルでタレントの山之内すず、俳優の黒羽麻璃央が出演した。
今回は、お笑い芸人で映画監督でもある品川祐が”しくじり先生”として登場。大ヒット映画「タイタニック」を紹介し、ある登場人物の視点から物語を観ることで「嫌われ者にならないための教訓」を学んでいく。
「タイタニック」は、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公ジャック、ヒロインのローズ、ローズの婚約者キャルドンの3人を中心に物語が進んでいく。
この中でも、品川はキャルドンに注目。キャルドンは、その傲慢なキャラクターから世間に嫌われているが、「キャルドン目線でタイタニックを観ると『婚約者を豪華客船に乗せたら、年下のチャラ男に寝取られた話』になる」と主張し、本来なら同情されるべき人物だと訴えた。
愛のない婚約を強いられていたローズは、唯一の心の支えだった絵画をキャルドンから貶され、絶望して船から飛び降り自殺を図る。それを助けたのが、イケメン主人公・ジャックだった。
キャルドンはローズを助けたお礼にと、ジャックを豪華パーティーに招待する。しかし、そこでジャックはローズを口説き、自分が宿泊している下級船室へ招待して踊り明かした。
ローズにスパイをつけて事情をすべて知っていたキャルドンは、翌日、婚約者の朝帰りに激怒して、物に当たってしまう。
ここで品川は「感情に感情で返すのは絶対NG。グッとこらえて自分の悪いところを先に謝ろう」と教訓を紹介。今回のキャルドンのケースなら「スパイをつけたのはごめん、でも朝帰りはどうなの?」と言うのが正解だという。
その後、ローズとジャックの距離は縮まり、怒ったキャルドンは2人を呼びつけるが、現れた2人は堂々と手をつないでいた。頭に血がのぼったキャルドンはローズをビンタしてしまう。
当然、これもキャルドンのしくじり行動の1つで、品川は「何があっても手を挙げるのはNG。やったら最後、被害者から加害者になる」と注意した。
そして、タイタニック号は氷山に激突する。乗客が大パニックになる中、キャルドンはジャックを探しに行ったローズを必死に探した。2人を見つけ、ローズを救命ボートに乗せるも、ジャックと離れたくないローズは戻ってきてしまい、ジャックと熱いキスを交わす。
ローズにフラれて自暴自棄になったキャルドンは銃を乱射。他人の子どもを誘拐し、親のフリをして救命ボートで脱出しようとしたり、救命ボートに乗り込もうとする人を突き落としたりと、しくじり行動を連発した。これにはさすがの品川も「かばいきれないよ」とお手上げだ。
そしてタイタニック号は沈没。キャルドンは助かり、ローズとは別の女性と結婚するも、世界恐慌ですべてを失ってピストル自殺するという最期を迎えた。
キャルドンから学べる教訓として、品川は「人の印象はすぐ変わる。たとえ相手が悪くても、対応次第で1番の嫌われ者になってしまう」とまとめ、「感情的にならずに冷静に対応しよう」と呼びかけて、授業を締めくくった。