決まり手は「押しつぶし」!? 炎鵬、勝ち越しを前に足踏み

＜大相撲秋場所＞◇十二日目◇19日◇東京・両国国技館

　前頭十一枚目の炎鵬（宮城野）が、前頭八枚目の宝富士（伊勢ヶ濱）に上手捻りで敗れ、5敗目（7勝）を喫した。

　今場所の勝ち越しまであと1勝と迫っていた炎鵬。立ち合いで真正面からぶつかっていくが、宝富士はそれをがっちりと組み止める。炎鵬は回り込みながら懐に入ろうとするが、宝富士はじっくりと様子をうかがいながらそれをさせない。なかなか打開策の見つからない炎鵬は宝富士の脚を取りに行くが、落ち着いて対処した宝富士にまわしを取られ、そのまま押しつぶされた。

　AbemaTVで解説を務めた元小結・旭豊の立浪親方は「（伊勢ヶ濱）一門なので、二人はよく稽古していると思うんですよね。だから慌てないですよね。出ていくと炎鵬の策にはまってしまうので」と、宝富士の冷静な相撲を称賛。また、決まり手は上手捻りとなったが、これについて立浪親方は「押しつぶしでしょうね」と新たな決まり手を提案していた。

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