国連総会で「イランの指導者たちはシリアとイエメンで悲劇的な戦争をあおっている」と強い言葉で非難したトランプ大統領。その念頭にあるのは、サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受けた事件だ。この攻撃により、サウジアラビアは世界の1日の生産量のおよそ5%にあたる生産能力を失い、石油供給への不安から原油価格は一時高騰、NYダウ平均株価も下落した。
サウジアラビア国防省のマリキ報道官は「今回の攻撃はイエメン側からではない。イランがフーシ派の仕業に見せかけている」と発表。実際、攻撃に使われたものとされるドローンや巡航ミサイルの残骸を見てみると、三角形の翼が特徴的な形をしており「イラン製デルタウィング」との表示もある。また、7月にフーシ派が公開した巡航ミサイルや無人機の中には、これとよく似た機体があったという。