関西電力の八木誠会長や岩根茂樹社長ら幹部20人が2011年以降7年間にわたって高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役から約3億2000万円の金品を受けとっていたことが社内の調査で判明した問題。
 27日朝に急遽開かれた会見で「関電側から発注された工事の資金が本社に還流してきたという認識はあったのか」と問われた岩根社長はこれを否定、「(受け取った金品は)返却を申し出たものの、強く拒絶されるなど返却困難な状況があったことから、返却の機会を伺いながら一時的に各個人の管理下で保管していた。儀礼の範囲内のものなど以外はすでに返却を行っている」「我々としては、当該人(森山元助役)との関係が悪化することを恐れ、いったんお預かりして、返せるときに返そうと思って判断を続けてきた」と説明。受け取った資金はすべて元助役側に返却し、所得税の修正申告を済ませたとした。