ジェイク・ムラタ、「背中に張りついてチョーク」宣言 ONEウォリアーで「ZSTとネクサスに恩返し」
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(Tシャツのロゴ、リングネームになっているJAKEとは世界を代表する地味強ジェイク・シールズから取っている。ファイトスタイルが似ていることでつけられたそうだ©MMAPLNAET)

 いよいよ今週末に迫ったONEマーシャルアーツ・ファンフェス内で開催される「ONE Warrior Series」。同大会に出場する日本人4選手をピックアップし、その意気込みとこの大会後に見つめる光景について紹介したい。第1回はZSTバンタム級王者で、韓国の強豪ソン・ミンジョンと対戦するジェイク・ムラタだ。

「正直、100回戦って1回勝てるかどうか。でも、その1回を10月5日に持ってくる自身が僕にはあります」

 ジェイク・ムラタはハッキリと言い切った。日本MMA界を席巻し、10月13日には3月31日に続いて2度目の東京=両国国技館大会を開催する「ONE Championship」が新たなファン層の拡大と格闘技の普及を目指し、10月5日と6日の両日にベルサール渋谷ガーデンでONEマーシャルアーツ・ファンフェスを行う。eSportsとの合体、そして13日のONE100 Centuryに出場する選手たちの公開練習やファンとの交流の場=ミーグリ、さらにアマチュア修斗や新空手の公式戦が行われるフェンスの目玉企画がONE Warrior Series 08「Japan vs World」だ。

 ウォリアーシリーズはUFCで殿堂入りを果たした元UFC世界ミドル級王者リッチ・フランクリンが、アジア・オセアニア各国を回り、各地でジムを訪問&トライアウトを開いて探し当てたダイヤの原石に実戦の機会を与える場だ。過去1年半で7度、ONEの拠点であるシンガポールで行われてきたウォリアーシリーズの日本初見参となる。

 実際、江藤公洋と澤田龍人の2名はウォリアーシリーズを経てONE本戦との契約を果たしている。そんなウォリアーシリーズには、この登竜門で試合が組まれる必要があるのかと首を傾げたくなる強者の参戦も見られる。その代表格がムラタの対戦相手であるソン・ミンジョンだ。

 韓国のMMAをリードするROAD FCのフライ級王者だったソン・ミンジョン。対するムラタはZSTのバンタム級チャンピオンだ。日本のMMA界にはRIZINを頂点に置き、老舗と呼ばれる修斗、パンクラス、DEEPの3団体が続き、その下に地方都市を本拠としたプロモーションと並び首都圏で活動する中堅、草の根イベントから成るヒエラルキーが存在している。

 格闘技イベントとして老舗3つより、ムラタがベルト巻くZST、そのZST出場のきっかけとなった──4連勝を果たしたFighting NEXUSは下位ランクとされている。ましてやロードFCのライト級以下の軽量級ではパンクラスや修斗でベルトを巻いた選手ですら、王座に届かなかった過去がある。ムラタの「100回に1度と」という例え話には自虐的要素が含まれているが、それでも「10度戦って、勝てるのは1度か2度」という見方は十分に成り立つ。

 だからこそムラタはこの1戦に賭けている。彼はパンクラス、修斗、DEEPで芽が出ず、1度はMMAと距離を置いた時期があった。再びモチベーションを取り戻したムラタに戦う機会を与えてくれたネクサス、そして王座挑戦の機会を与えたZSTがより脚光を浴びるために、打倒ソン・ミンジョンを誓う。上位に位置する3団体のファイターの標的となることがネクサス、ZSTを盛り上げることに通じる。そのためのONEウォリアーシリーズ出場であり、「いつも通り背中に張りついて、チョークで勝つ」ことが、一番の手土産となることを彼は十分に心得ている。

(C)AbemaTV

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5日13時~ 「ONE WARRIOR SERIES 8」日本大会

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