好感触が忘れられないために、強打者が苦労することが多々ある。プロ野球の強打者として活躍、現解説者の広澤克実氏(57)が、金属バットを使用する高校野球の打者が、木製バットを使用する大学野球、さらにプロ野球に入った際、バットの変化に苦労することについて言及した。

 広澤氏は10月6日、AbemaTVの六大学野球の中継に解説として登場。現役引退後は、プロ・アマ問わず様々な野球を見ているが、その中で気になるポイントは金属バットから木製バットへの移行だという。「高校で活躍した選手に、金属バットから木のバットにうまく移行できない選手が非常に目立つ」と切り出すと、「打ち方は同じという人もいるけれど、芯の大きさや飛び方が違うので、同じようだけれど全然違う」と説明した。

 バットの質が変わることで、フォーム自体の変更も余儀なくされるが、高校野球で快音を響かせ続けてきた選手ほど、その感触を忘れるのには苦労するという。「甲子園で活躍してきた選手は『おれはこうして打ってきた』というが心の中にあると、あのころのバッティングを思い出せば打てる、と思っちゃう。(移行が)簡単な人は簡単なんだけど」と指摘。スムーズに移行できた選手として「(日本ハム)清宮君のU-18の試合を見た時、みんな対応力がよかった。(中日の)根尾君は少しかかっているかもしれない。(広島の)小園君の方が対応できている」と、高校日本代表クラスでも差が生じているとした。

(AbemaTV/スポーツチャンネルより)

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