「ジャパニーズMMAが好き」青木真也、同時代を生きたファイターと「物語をシェアしたい」 
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こんにちは。青木真也です。日曜日に闘います。

10月13日にはONE100回記念の日本大会が両国国技館で行われます。日本大会のときも、そうでないときも毎度プロモーション活動をして試合をします。プロモーションは国内外変わらずにやる大切な仕事の一つです。国内外で違いがあってはいけないし、同じ熱量で懸命にやるものなのですが、日本大会での日本への伝わりの強さは海外の試合と比べて段違いです。

放送があるからこそ、条件は同じとはいえ、実際に日本で開催されると伝わりの強さを強く感じます。日本での放送もない頃から、ONEが日本で大会を開催する時に僕は参戦しているので、余計にありがたみを感じます。

今大会のテーマは「舐めんなよ。ジャパニーズMMA」。大会プロモーションで他団体に参戦している北岡悟選手や川尻達也選手にプロモーションで協力してもらったり、同時代を生きたファイターにコメントで参加してもらったり、日本格闘技の歴史を感じることができるようなジャパニーズMMA的なプロモーションをすることもできました。今大会でジャパニーズMMAを語ることができるのは青木真也だけだとは思うのですが、改めてジャパニーズMMAって素晴らしいものだなと思いました。

物語には積み上げが必要です。観る側もやる側も物語があるから感情移入ができる。だからこそ観やすいし、作りやすいのです。積み上げた歴史が大切になってくるし、歴史は昨日今日に作れるものではないので、キャリアのある選手の強みになってきます。同時代を生きてきた選手との物語もあれば、個人の物語もあります。同時代を生きたファイターで物語をシェアしていけば、皆が楽しく生きていけるでしょう。僕はジャパニーズMMAが大好きです。ジャパニーズMMAの要素が年々減っていく格闘技界だけれども、僕はこの文化を残していきます。

試合は相変わらず怖いです。試合1週間前の月曜日の朝には怖くて1時間早く起きてしまったし、確実に試合に向けて身体は準備を始めています。恐怖を誤魔化さずに向き合って、作り込みます。

前日には同時代を生きた川尻達也さんがRIZINで試合をします。彼が負けてくれたら僕にかかるプレッシャーは減って気が楽に闘えるはずです。彼が勝てば僕にかかるプレッシャーは増すでしょう。負けてくれた方が僕は楽だけれども、勝ってプレッシャーをかけてほしい。そうやってずっとやってきたし、そうやって僕たちは作ってきたのです。がんばって。

今週末は格闘技です。団体は違えど皆でジャパニーズMMAで盛り上がりましょう。

ジャパニーズMMAが好きだ。

文/青木真也(格闘家)

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