22日の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に合わせ、政府が「政令恩赦」の復権令を施行した。「恩赦」とは刑事裁判で決まった刑罰を政府が消滅・軽減させる、あるいは有罪で停止した資格を回復させるなでの制度で、今回は1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚時以来26年ぶり。約55万人が対象になると見込まれている。
これに対し「どうせ恩赦的なものをやるなら、金はかかるが奨学金の免除をやるべき。これくらいのことは政治の意思でできる。今の恩赦は時代遅れ。」とツイートしたのが橋下徹氏だ。橋下氏は24日放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演、改めて恩赦のあり方について問題提起した。
「世界を見渡せば制度としてはまだ残っている。司法が下した判断に対して、結果が歪んだとか事情が変わったとして行政が正す仕組みとして、アメリカや韓国でも大統領が権限を持っている。ただ、やっぱり批判も多いので、今回は僕のような弁護士や教員、看護師などの資格業で罰金刑を食らった人の救済というケースが多く、重大犯罪や被害者のある犯罪については対象にしなかった。それでも即位のお祝いをするのに、犯罪を犯した人の罪を赦す必要はないと思う。むしろ“これから頑張ってね”という人たちへのサポートをした方がいい。だから僕みたいな考えの人だったら、“こんなのやめ!”となるだろうが、安倍政治は今までやってきたことを破壊的に変えることはせず、残しつつ間を取ってやっていく。それがすごいところでもあって、安倍さんはうまくフェード・アウトに持っていったんだろうと思うし、次の時代には無くなるかもしれない」とコメントしていた。
この橋下氏の提言に、ゲストの千原せいじも「恵まれない子どもたちにランドセルや教科書をプレゼントするほうがよっぽどいい」と賛同していた。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)