日本将棋連盟による11月4日週の公式戦は、藤井聡太七段が5日に順位戦C級1組、8日にはヒューリック杯棋聖戦二次予選と、2局に登場。9、10日には広瀬章人竜王と豊島将之名人による竜王戦七番勝負の第3局が行われる。主な対局は以下のとおり。
11月4日(月曜日)
王位戦予選 中村太地七段 対 阿部光瑠六段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 広瀬章人竜王 対 久保利明九段 (将棋プレミアム・携帯中継)
大阪王将杯王将戦挑決リーグ 豊島将之名人 対 三浦弘行九段 (将棋プレミアム・携帯中継)
藤井聡太七段が最年少タイトル挑戦・獲得を目指していることでも知られる今期の挑決リーグ。広瀬竜王と3勝1敗で、首位タイだ。直接対決を残していることから、両者それまでに星を落とさずにいけるか。豊島名人は藤井七段に勝利したものの、現在は2勝2敗。4勝2敗として、1敗の2人に黒星がつくことをイメージしながら、ぴったり追走したいところだ。挑決リーグの持ち時間は各4時間。
11月5日(火曜日)
順位戦C級1組 西尾明七段 対 及川拓馬六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 佐々木勇気七段 対 門倉啓太五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 島朗九段 対 石井健太郎五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 藤井聡太七段 対 青嶋未来五段 (AbemaTV・携帯中継)
B級2組への昇級を目指す藤井七段は今期、開幕から5連勝。3人いる全勝者の中でも、前年度の成績を元にした順位で最上位であることから、上位2人までの昇級争いのトップに立っている。全勝3人は直接対決がないため、10戦全勝で並ぶ可能性があるが、この場合は全員が昇級する。対戦する青嶋五段は若手実力者の一人として知られ、今年度の成績でも7割近い勝率を誇っている。全勝組を追う4勝1敗と、自身の昇級のためにも大事ない一局だ。持ち時間は各6時間で、先手は藤井七段。
順位戦C級1組 高崎一生六段 対 阪口悟六段 (携帯中継)
11月6日(水曜日)
ヒューリック杯棋聖戦一次予選 山崎隆之八段 対 杉本昌隆八段 (携帯中継)
ヒューリック杯清麗戦予選 本田小百合女流三段 対 貞升南女流初段 (携帯中継)
11月7日(木曜日)
竜王戦4組 谷川浩司九段 対 高見泰地七段 (携帯中継)
順位戦C級2組 中村亮介七段 対 長岡裕也五段 (携帯中継)
順位戦C級2組 三枚堂達也七段 対 桐山清澄九段 (携帯中継)
順位戦C級2組 佐藤紳哉七段 対 古森悠太四段 (携帯中継)
王位戦予選 広瀬章人竜王 対 石川陽生七段 (携帯中継)
王位戦予選 三浦弘行九段 対 野月浩貴八段 (携帯中継)
11月8日(金曜日)
竜王戦4組昇決 千田翔太七段 対 及川拓馬六段 (携帯中継)
順位戦A級 久保利明九段 対 渡辺明三冠 (携帯中継)
叡王戦本戦 郷田真隆九段 対 菅井竜也七段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
王座戦一次予選 石井健太郎五段 対 渡部愛女流三段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 佐藤康光九段 対 丸山忠久九段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 阿部隆八段 対 藤井聡太七段 (AbemaTV・携帯中継)
11月9・10日(土・日曜日)
竜王戦第3局 広瀬章人竜王 対 豊島将之名人 (将棋プレミアム・ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
竜王初挑戦の豊島名人が開幕から2連勝して迎える3局目。本局も勝利すれば、谷川浩司九段、羽生善治九段、森内俊之九段に次ぐ、史上4人目の「竜王・名人」達成に王手をかける。両者の対戦成績は、豊島名人が9勝8敗とリード。広瀬竜王は昨年度、羽生九段からフルセットの末に奪取したタイトルの防衛に向けて、まずは1勝取り返せるか。持ち時間は各8時間の2日制で、先手は豊島名人。