2段階認証を狙う偽サイトが急増し、セキュリティー企業のトレンドマイクロが消費者に注意喚起を行っている。
トレンドマイクロによると、正規の金融機関などを装って2段階認証システムを真似した偽サイトは2019年1月~8月の月平均が27件だったのに対し、9月は94件と急増しているという。
偽サイトの手口は、メールで偽サイトに誘導し、そこでIDやパスワードを入力すると2段階認証のような画面が現れ、2段階認証のパスワードを入力してしまうとネットバンキングの認証情報が盗まれ、不正送金の被害に合う可能性があるという。
ITジャーナリストの三上洋氏は「『2段階認証はセキュリティー上安心だ』という気持ちにつけこんだ犯行」とし、「犯罪グループが2段階認証まで入力させてデータを盗み取るためのサイトを開発し、それが9月頃から一気に稼働し始めた」と、偽サイトが急増した背景を分析した。
対策としては「URLリンクがきた時点で絶対開かないこと」や「一度ネット検索をするのも効果的。不安であればブックマークをして怪しいサイトをおぼえておくこと」と三上氏はコメントしている。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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