作家の乙武洋匡氏(43)が11月6日、都内で新刊「四肢奮迅」創刊記念の義足歩行公開練習を行った。
「四肢奮迅」は、乙武氏がチームメンバーと共に、1年半かけて取り組んできた義足プロジェクトの全容を明かした作品だ。これまでの義足との違い、難しさ、意義、また取り組みながら初めて出てきた課題や気づきを、専門性をもったメンバーと知恵を絞って乗り越えていく過程が描かれている。
実際は、20~30分程ストレッチを行ってから歩行練習が行われるというが、今回はそのうちの2種類のストレッチを披露した。その後片足4.5キロの重さの義足を装着し、息を切らしながらも10メートルほど歩行した乙武氏。「とにかく重い」「お腹の奥が燃えるように熱い」と歩行練習がタフだった事が伺える感想を述べたが、一方で「たった今、義手をつけてハエを払った。人生でした事がなかった」「拍手ができるようになった」と、義手義足を付ける事によってできるようになった初体験を嬉しそうに明かした。