中国のインターネット通販事業で最大の売上高を叩き出す、今日11月11日の“独身の日セール”。ネット通販大手のアリババは開始直後からどんどん売り上げを伸ばし、わずか1分36秒で約1500億円、12分49秒で約7800億円を突破。1時間後には1兆5000億円を記録し、取引は1秒間で最高54.4万回行われたという。
11月11日は独身を表す数字の1が並ぶことから、中国では「独身の日」と言われている。2009年にアリババのジャック・マー氏がセールを始めたところ売り上げが急増し、アリババの去年の売り上げは1日で3兆5000億円に達した。しかし、元々の企画者であるジャック・マー氏は今年9月に引退。その影響があるのか、海外メディアからも注目されている。
この一大商戦では、毎年日本の製品も飛ぶように売れる。去年、アパレル部門で1位となったユニクロも、サイト上に大々的に広告をうっている。
一方で、日本国内にもその特需に沸く企業があった。日本製品を中国の消費者に販売するECアプリを運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社。独身の日の今日は「5倍の受注を見込んでいる」(姫野真マネージャー)そうで、倉庫では中国から次々と入る注文の梱包作業が行われていた。人気製品は体のラインをきれいに見せる矯正下着だという。
日本のIT大手・楽天やYahooなどでも、中国の独身の日にちなんだセールを午前0時から始めている。楽天では「おひとりさまDAY」と名付け、独身の消費者が注目しそうな商品を集めたホームページを立ち上げており、去年より早いペースで売上が上がっているということだ。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)