立ち技格闘技団体・K-1では初となる三階級王者にもなった武尊が行ったガチスパーの厳しさに、教え子が悲鳴を上げた。
9日にAbemaTVで放送された『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で、監督・武尊が教え子を相手に“鬼”の熱血指導を繰り広げた。しかし、そのあまりの迫力に気圧され、戦意を喪失した選手が「もう辞めたいです…」と突然の離脱を宣言する事態に発展した。
格闘技界の次世代スターを誕生させるべくスタートした格闘ドキュメンタリー企画。第5弾となる今回は、前シリーズに引き続き「K-1」のトップファイターたちが「監督」として登場。勝ち抜き制によるチーム戦で激突し、優勝チームには賞金300万円とK-1への出場が確約される。
前回のシーズン4thで監督としてチームを優勝に導いた武尊は、練習初日から自ら選手を相手にスパーリングを敢行。しかしこれこそ、“K-1随一”の練習の厳しさで知られるKREST名物の「ガチスパー」だった。
ガチスパーを行わないジムが増えている昨今において、同ジムのプロ練では現在も週1のペースで実施され、選手たちが日々、切磋琢磨をしている。プロ選手ですら「ジムに行くのが憂鬱になる」というほど過酷なものだが、これを経て武尊はもちろん、大岩龍矢、愛鷹亮、佐々木大蔵、野杁正明などのファイターたちが頭角を現してきた実績がある。
武尊を相手にすれば、練習生は子ども同然。ことごとくフルボッコ状態に陥った。教え子たちの気持ちを試すような厳しい攻めにダウンは続出。そんな教え子に武尊は「俺に人生変えるつもりでやると言ったじゃん。それじゃ甘い」と真っ直ぐに目を見据えて語り掛けた。
さらにスパーを終えた武尊は「5人が全員、最後まで残らない可能性もある」と厳しい言葉を投げかけると「人生を変えたいなら残れる気持ちをつくらないとダメ」と檄(げき)を飛ばし、預かった選手たちの人生を変えるべく、初日から真正面から向き合い「KREST魂」を植え付けた。武尊自身、K-1の顔となるべく、血のにじむような努力を重ねてきた自負がある。その思い、熱量が教え子に届けば、今シリーズも間違いなく優勝候補筆頭となるだろう。