サスペンス『TWO WEEKS』や『クリミナル・マインド:KOREA』、時代劇『アラン使道伝』など、様々なジャンルの作品で圧倒的なカリスマ性を発揮してきた俳優イ・ジュンギ。彼の代表作である『イルジメ(一枝梅)』では、古くから伝わる義賊・一枝梅(イルジメ)をモデルにした孤独なヒーローの活躍が描かれていく。
 17世紀、朝鮮王朝第16代王・仁祖の時代。外敵との争いが続き、民心も荒れる中、王の即位に功績のあった重臣イ・ウォノは宮中を離れ、家族とともに穏やかな生活を送っていた。そんなある日、息子ギョムと街に出たウォノは偶然、出会った少年チャドルの母が、かつて自分が愛した女性タンであることを知り驚く。数日後、ウォノが何者かに殺されるという事件が発生。父の最期を目撃したギョムはショックで記憶を失ってしまう。13年後、ギョムは自分を助けてくれた元泥棒のセドルと妻タンの息子ヨンとして育ち、過去を忘れてのびのびと遊び暮らしていた。