30日に新宿FACEで行われた格闘技界の次世代スターを発掘する『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で、ゲーオ・ウィラサクレック率いる「ゲーオーズ」の大将・稲垣澪が放ったプロ顔負けのヒザ蹴りに対戦相手が悶絶。リングサイドに控えていたドクターが駆け寄る場面があった。
この日に行われたトーナメント第1試合ではゲーオーズと、“厄介お嬢”サラが監督を務め、久保優太が補佐の「久保ファミリー」が対決。見事勝利を収めた「ゲーオーズ」の中でMVPの活躍を見せたのが、大将の稲垣だった。
3人による勝ち抜き制となる試合はゲーオーズ1勝、久保ファミリー2勝と一進一退の攻防。満を持して登場した稲垣は、試合開始早々から素早い攻撃で新井優騎をコーナーに何度も押し込むと、ボディにヒザを突き刺して、悶絶KOを奪った。その瞬間のリプレイが流れると、解説者たちは一様に「うわあ……」と言葉を失い、新井を気の毒がった。また試合後しばらく立ち上がれず、ドクターに囲まれる新井に視聴者からも「折れた」と心配の声が上がった。
(勝利を確信する稲垣)
大将戦となる池田智史との対決でも圧勝を収めた稲垣は、身長175センチで空手歴10年、キックボクシング歴5年、さらに小学生時代には極真空手全日本大会で優勝の経歴を持つ。普段はK-1ジムでトレーナーと格闘技漬けの日々を送っており、『格闘代理4thシーズン』で芦澤竜誠率いる「芦澤一家」の一員として活躍した、稲垣柊の実兄でもある。
試合後、マイクを向けられた稲垣は「自分の妻と2歳になった子どもも観に来てくれています。その子どもの前で負ける姿なんか絶対に見せられないので、それが本当に心の糧になってますし、家族がサポート、応援をしてくれて、その上でこのリングでの試合が成り立っていると思っています。家族のため、応援してくれたサポーターみんなのために今日は頑張りました」と感謝を述べた。