30日に新宿FACEで行われた『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で、武尊が所属する<K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST>の橋本岳登が2人抜きの活躍を見せた。
人気選手が監督として新鋭を発掘、育成してトーナメントで闘い、賞金300万円とK-1のプロ契約を目指す同企画。前シーズンで優勝したのは武尊が監督を務める「TEAM武尊」。武尊は今シーズンもエントリーをし、11月30日の1回戦では親友の不可思率いる「不可思団」と対戦。試合後に武尊は勝利監督インタビューでこう語っている。
「技術ではなく気持ちを出す、僕が一番求めている闘いをしてくれました。(所属ジム)KRESTの練習は本当にきついけど、みんな休まず頑張ってくれた。僕も一緒に頑張って、次も絶対に勝ちます」
さらに武尊は「練習で一緒に頑張る」ことが、自身が監督としてのイズムであることも明かす。
「今回はスパーリングも一緒にやって、みんなの頑張り具合も伝わってきました。感情移入してやってましたね。ミットを持ったり、指導らしい指導はしていないんです」
チームのMVPと言える活躍を見せた橋本岳登については「岳登はそんなスタミナあるほうじゃないんで、あれだけ頑張ったのは凄いなと。しっかり気持ちを出してくれた。頼もしかったです。サウスポーでうまい選手なんだけど気持ちの強さがある。攻撃的サウスポーですよね」とも。
K-1を牽引し続ける武尊の練習を間近で見れば、「TEAM武尊」の選手たちも頑張らないわけにはいかないだろう。若い選手だけに、準決勝前にさらに成長していく可能性も充分ある。武尊は監督として、選手たちに期待をかける理由を、こんなふうにも語る。
「今の若い選手は欲がなかったりするんですよ。ただやってるだけ、みたいな。でも今回選ばれた選手は人生変えるつもりでやっているのが伝わってきますから」
トーナメントを闘っているのは、橋本を筆頭に“かつての武尊”のような男たちなのだ。