「ソシャゲ離れ」と画面の奪い合い 若新雄純氏「“ハマるパターン”に飽きてきたのでは」
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 3日にTwitterトレンド入りし、話題になった言葉「ソシャゲ離れ」。ソーシャルゲーム=ソシャゲとは、それぞれがダウンロードして遊ぶ形式ではなく、SNSにログインしフレンドなどと共に遊ぶ、SNS上で提供される今主流のゲームだ。

 ソシャゲはSNSが広く浸透した2000年代後半から大ヒットゲームが多く登場。しかし、このソシャゲから離れていく人が続出しているという。スマホジャーナリストの石川温氏は「グリーとかDeNAとかソシャゲを提供している会社を見ると、ゲーム部門はかなり伸び悩んでいる。タイミングによっては売り上げが下がってしまうこともあるので、相当厳しい状態にあると思う」と話す。

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 街の若者にソシャゲ離れについて聞いてみると、次のような声が上がる。

「今はやってないです。課金を結構しちゃってたんですけど物が残らないから、趣味の物を買いたいとか思うとやることが減ってきてやめちゃいました」(30代・男性)

「mixiからみんながFacebookに移動してから、mixiのゲームはやらなくなった」(30代・男性)

「前はやってましたけど、今はあんまりやっていない。スマホにしてからやってない。アプリでやっちゃう。ガラケー時代にやっていた覚えがある」(20代・男性)

「(mixiは)やったことないです。そんなに知らない」(20代・女性)

「(mixi、GREEは)聞いたことはあるんですけど、あんまりわからないです」(10代・男性)

 携帯ゲーム業界をけん引する時期が続いたソシャゲだが、スマホゲームをめぐる競争は激しさを増しているという。「いろいろなゲームメーカーがスマートフォン向けに本気になり始めていて、任天堂ですらスマホ向けゲームに注力している。スマホは画面の取り合いで、ソーシャルゲームは負けつつあるのかなと思う」と石川氏。

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 そんな石川氏が注目しているのは、ゲーム業界を一変させる可能性がある“5G時代”の到来。「5Gの特徴として、超低遅延という反応の速さがある。5Gに向けてネットを使ったゲームというのはこれから伸びてくる。各社クラウドゲームに力を入れたりもしているので、そういった世界観が5Gによって加速すると思う」とした。

 そもそも、なぜソシャゲはここまで普及したのか。慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は、「IT分野に詳しい経営者の友達が言うには“これは現代版のパチンコだ”と。ソシャゲはゲームそのものの面白さや新しさよりも、ゲームにハマっていってやめられなくなる心理や仕組みを上手に作り出したサービスだと言われている。SNSを運営する会社とかITのマーケティング会社が、プレイしている人の行動データを全部取って、人がどうのめり込んでどのタイミングでいくらくらいお金を使うなどを徹底的にテストしてブレイクさせた。昔の家庭用テレビゲームではできなかったこと」と説明する。

「ソシャゲ離れ」と画面の奪い合い 若新雄純氏「“ハマるパターン”に飽きてきたのでは」
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 そんな中、ソシャゲ離れが起きている理由については、「スマホはコントローラーが充実していないので、パズルや選択式の似たゲームが多い。操作性や技術云々ではなく、生活習慣を支配されていく。10~20タイトルをやるぐらいまではハマる快感があってのめり込んでいたかもしれないが、ゲームそのものが革新的なものは少なく課金も大きくなるので『同じことの繰り返しだ』となって立ち止まる。パチンコもある日突然やめる人がいるように、このパターンに飽きてきたのでは」と指摘した。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

映像:街の若者の声「mixiって…?」

「mixiって…?」“ソシャゲ離れ”が進む背景にスマホ“画面奪い合い”戦争
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