今年5月、東京新宿区でホストの男性を殺害しようとした罪に問われた高岡由佳被告(21)の裁判が3日から行われ、東京地裁は5日に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。検察が懲役5年を求刑したが、500万円で示談が成立している点、さらに被害男性が「刑事処罰を求めない」とする旨の嘆願書を提出したことなどが考慮された判決となった。
8日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』では、10年以上の経験を持つ現役ホストに取材を行い「自業自得」といった声、さらに「ホストは自分のお客様を決めることができるのでお客様の見極めも大事。ホスト自体にも責任はある」などの厳しい意見を聞くことができた。
そんな中、渦中の被害男性が番組に当てて下記のように胸中を告白した。
「改めて僕がホストとして足りなかった部分、
彼女を理解してあげられなかったこと、
たくさんあったと思います。
風俗やっていた事も知らなかったです。
本当に辛かったんだよね、ごめんなさい。(略)
僕は彼女が本当に好きでした。
これを言った所で信じてくれないとは
思いますが、僕は本当に好きでした(略)
彼女に執行猶予つかなかったこと
本当に僕は残念だと思います。
出てきたら本当に僕みたいな人間ではなく
ちゃんとした人を選び生活を送れたら
いいなって思います。綺麗事にしか
見えないですけど僕は彼女を恨むつもりも
責めるつもりもないです。
幸せになってほしいだけです。お願いします。」
一連の出来事について「この事件を聞いても驚くところはあまりない」と話したのは、自身も計4年ほど歌舞伎町に住んでいた経験のある元セクシー女優で作家の鈴木涼美氏。鈴木氏は「割とギリギリのところでやっていて、お金を使うのもギャンブルと一緒。使ってしまうから後に引けなくなる。『この人は私のことをもう大事にしてくれない』『調子のいいことを言っている』と思っていても、1ミリある信じる気持ちを大事にしないと、今まで使ったお金がすべて無駄になってしまう」とホストの深みにハマってしまう女性心理について解説した。
さらに鈴木氏は、「周囲から『騙されているから止めろ』と言われることで、次第に周囲に相談をしなくなり孤立を深めていく。そうしてホストに行く時間が増える一方、ホストに行くためのお金づくりにしか時間を費やさなくなることで、彼(ホスト)しか見えなくなる」などと悪循環について補足すると、変わりゆく歌舞伎町事情について「2002年くらいはホストブームでお客さんが多かった。それが減ってきた今では、一人の人から自分の売り上げほぼ全部をもらわなければいけないので、少数に絞って客単価を上げるようになってきた。そのため、現在では多くが『付き合っている』ということにして営業している」と明かした。
この話を聞いたジャーナリストの山路徹氏が「お客様もプロにならなければいけない」と私見を述べれば、鈴木氏は「歌舞伎町には、お客様に求められる節度やマナーがある。それらをコントロールできない人は、近づかない方がいい」と安易な好奇心から深みにハマるリスクを指摘し、警鐘を鳴らした。
【映像】「風俗やパパ活をしてお金を工面した」
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