最後まで「桜を見る会」の問題に揺れた国会は、9日に閉幕した。AbemaTV『AbemaPrime』に出演した小西洋之参議院議員(無所属)は、「本丸の問題はまだ追及されていない。勝負はこれからだ」と話す。
「年明けから野党が何をするのかと言えば、安倍総理による有権者の買収問題だ。800人を超える後援会や山口の有権者たち、つまり各界を代表するまでの功績や功労がなく、呼ばれるはずのない人が無条件・無制限に呼ばれ、安倍総理の歓待を受けた。ここでないと手に入らないような土産やお菓子ももらっていた。しかも国会議員でさえ8時半以前には入れなかったのに、安倍総理の後援会の一行は7時半には入っていて、安倍総理、昭恵夫人と記念写真を撮っている。この時間は何なのか。安倍総理はどういう資格で来ていたのかという問いに、政府は答えられない。このような特別扱も買収行為だ」。
こうした招待者の推薦に安倍総理が関わったのではないかという問題のほか、夕食会の収支の問題、そしてデータ破棄の問題もある。ただ、桜を見る会に関する議論ばかりに時間を費やすのではなく、その他の政策論議をもっとやるべきではないかとの意見もある。
「名簿だけではなく関係文書を全て捨てたというが、そんなわけがない。私はかつて総務省で働いていたが、そんなことをすれば、翌年、また一から文書を作ることを始めなければならない。官僚がなぜ事実を隠すかというと、やはり安倍総理の買収罪の追及を恐れているからだ。私はトランプ政権と安倍政権の日米貿易協定の条約を審議した。彼らが言っているのはウィンウィン、日本は取るものを取っている。農業はTPP11と同じレベル。自動車の関税をゼロにするとアメリカが約束したと言っている。ところがそれは口約束で、会議録もあるが出さないという。日本の国益が本当に守られたかどうかのファクトを出さないような政治を許していたら、経済であれ社会保障であれ、ちゃんとした政策が守れなくなる。そういう問題意識で我々はいる」。
また、小西議員はマルチ商法で消費者庁から呼び出しを受けていたジャパンライフの山口隆祥元会長を招待していたことについて、「総理の秘書さんがマルチ商法で消費者庁から処分を受けているような人を呼んだりするんだろうか」と疑問視してきた。このことについて安倍総理は2日、参院本会議で「山口氏と1対1のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない」と述べている。
小西議員は「あれだけひどい詐欺的手法のマルチ商法で、あれだけ大きな被害をもたらした。しかも、桜を見る会もそれに使われていたのではないかと問題になっている。桜を見る会は2つのルートで推薦できる。1つは役所ルートだが、行政指導を受けていたジャパンライフを役所が推薦するわけはない」と指摘。「予算委員会で、えこひいきは買収罪ではないのか。あるいは呼ばれるはずのない有権者を呼んでいたのは買収罪ではないか、とテレビ中継もある予算委員会で安倍総理に対してやらせてもらう。楽しみは年明けだ」と述べていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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