世界的な“目の錯覚コンテスト”である「ベスト・イリュージョン・オブ・ザ・イヤー2019」が発表された。
「ベスト・イリュージョン・オブ・ザ・イヤー・コンテスト」は2005年からアメリカで毎年開催されているコンテストで、世界中の神経科医や眼科医、視覚芸術家が参加している。これまでに日本人では明治大学の杉原厚吉特任教授が、同コンテストで2回の優勝と2回の準優勝を経験している。
今年の3位はライアン・EB・ムルチェク氏などによる「The Rotating Circles Illusion」で、回転する円の周囲に別の動きをする円を配置すると、円の回転が周囲に引っ張られて軌道が歪んで見えるという作品だった。
2位は東京大学で認知科学を研究する福田玄明助教授の「Change the Color」で、物体の動きによって色の知覚が変化するため、点の動きを縦に見ると「赤」と「緑」のドットに、横(左から右)に見ると「黄色」に変化するという作品。
福田助教授は10年前にもトップ10入を果たしており「視覚の研究をする中で、普通とは違う現象を見つけたら映像化していく。人の目は賢く、ちょっとしたことで色んな現象が見つかるので、日常の中にも錯覚がたくさん転がっている。錯覚は目で見たものを脳がどう解釈するかという“脳の間違い”で、AIなどにも生かされている」とコメントしている。
1位はフランク・フォース氏の「Dual Axis Illusion」(2軸錯視)で、軸が縦にも横にもあるように見えるので、上下左右どちらに回転しているのかわからなくなるという作品になっている。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
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