アメリカによるイランのソレイマニ司令官殺害を受け、中東情勢の緊張が一気に高まっている。
事の発端の一つは、先月29日、アメリカ軍がイランの支援を受けているイスラム教シーア派武装組織の拠点を攻撃、司令官や兵士ら15人が死亡したことだ。31日、シーア派の民兵組織はイラクの首都バクダッドにあるアメリカ大使館を襲撃・放火。これを知ったトランプ大統領はソレイマニ司令官の殺害を決意。「私の指揮下で米軍は完璧な精密攻撃を実行し、世界ナンバーワンのテロリスト・ソレイマニを殺害した。ソレイマニは米軍の外交官や兵士に対し差し迫った邪悪な攻撃をたくらんでいたが、これを突き止めて終わらせた」と胸を張った。