『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、俳優でタレントの武田真治が登場し、自身のしくじり経験をもとに「失敗した後で立ち直るための授業」を行った。
番組には“担任役”としてオードリーの若林正恭、“生徒役”に平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、女優のあき竹城、浜辺美波、オアシズの光浦靖子、タレントの伊集院光、乃木坂46の高山一実らが出演。
うつ状態で芸能界引退を考えるも事務所に借金を作り、辞められなくなった武田。仕事ではわざと生意気な行動をとり、干されるように仕向けていたという。
気力も体力もなくなっていた武田は、事務所と話し合い、めちゃイケ以外の仕事を全てキャンセルし、北海道の実家で引きこもり生活を送ることに。しかし、どん底の中でも「もう一度サックスを吹きたい」という気持ちは忘れなかった。ある医師から「顎を支えるために全身の筋肉を鍛えてください」と教わり、そこから身体を鍛え始めたという。
あるとき、大先輩の竹中直人から誘われ、忌野清志郎の家に招かれた。これが、大恩人との出会いだったという。伊集院は忌野のことを「神様みたいな人」「こっちのことを全部見透かしてるような人」と表現した。
当時サックスにハマっていた忌野からリクエストされ、久しぶりにサックスを吹いてみると、昔のように音が出た。すると忌野から「新曲のデモ作り手伝ってよ」と言われ、クリスマスイブに「今から来れるか?」と電話がかかってきたという。武田は「弱っている自分は手伝えることが少ない」と申し出たが、それでもいいと言われ、バンドメンバーに加わることに。「あの日あのとき、清志郎さんじゃなかったら……」と、武田は涙声になる。
普段は温和だが、ステージでは鬼のように厳しかった忌野。武田は毎回ラストチャンスのつもりでステージに上がっていたという。しかしあるライブ中、大事なフレーズをミスし、最悪の演奏をしてしまった。怒られると思ったが、「今日のはリハーサル本番だったということで」と、忌野なりの言い回しで許してくれたという。
これをきっかけに、完璧主義だった武田は「失敗しても立ち上がればいいんだ」と気づかされたといい、同じく自分を追い詰めている人へ向けて「“できない自分”を認めて、楽に生きてみよう」とメッセージを送った。番組はAbemaビデオ(期間限定・無料)で配信中。
(「しくじり先生 俺みたいになるな!!」より)