「NHKをぶっ壊す!」。去年大いに注目を集めたこの言葉に正面から向き合い、NHKの存在意義について議論した大晦日のAbemaTV『AbemaPrime』。14日の同番組では、前回議論し尽くせなかったテーマについて、前NHK会長の籾井勝人氏、立憲民主党の中谷一馬衆議院議員、そして元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏を招き、話を聞いた。
これまでも森友学園問題の報道や与党の露出の多さ、そして去年のかんぽ生命不正販売報道をめぐる問題など、NHKの“忖度疑惑”は定期的に浮上してきた。こうした疑惑を生む背景にあるといわれているのが、NHKを監視・監督する経営委員会のメンバーの任命は内閣総理大臣が行うという構造だ。しかも、NHKのトップである会長は、この経営委員会が任命することになっている。そのため、元NHK経営委員で上村達男氏は「経営委員の選任は国会の同意人事だ。事実上、与党の意向で決めており“お友達人事”との批判も仕方がない」と指摘する。