前頭十七枚目・徳勝龍(木瀬)が、大関・貴景勝(千賀ノ浦)を寄り切りで下し、14勝1敗の成績で初の幕内優勝を決めた。
貴闘力以来、20年ぶりとなる幕尻優勝の徳勝龍だが、まさに異例なことばかりの優勝だ。再入幕力士が優勝するのは史上初。また幕尻だったこともあり、連勝してもなかなか役力士との取組がなく、結果的には千秋楽の貴景勝戦による一番のみ。連勝街道の最中には、5日連続で突き落としで勝利するという珍しいことも起きた。
長い大相撲の歴史と実感するのが、奈良県出身力士の優勝という記録。大正10年(1921年)初場所以来98年ぶりと、ほぼ1世紀ぶりだ。徳勝龍は優勝を決めた直後、思わず土俵上で涙を浮かべた。
AbemaTVで解説していた元横綱・若乃花の花田虎上は「緊張していたと思いますが、その仕草を見せなかった。まわしを取ってからの徳勝龍がどんどん出た。貴景勝は、突き落とされるのではという防御をしていた」と分析していた。
(AbemaTV/大相撲チャンネルより)





