新型コロナウイルスの蔓延に混沌を極める中国。黒竜江省で撮影された映像には、「今は非常事態です。外を出歩かないで下さい。マスクもしていないのに。早く帰宅して下さい。今はコロナウイルスが流行っているので早く帰って」とドローンに警告された子どもたちが慌てた様子で建物へ入る様子が収められていた。他にも、住宅街の至る所で検問が行われている映像や、防護服を着たまま雑魚寝している医療関係者の姿などがSNSに続々と投稿されている。
中国のSNSをウォッチしているクリエイターの陳暁夏代氏は「武漢の医師たちの重労働はかなり話題になっている。紙おむつを履いているという情報もあるくらいなので、立ちっぱなしで、防護服を脱ぐ暇も無いのだと思う。こうした画像がトレンド1位になるくらいで、“お疲れ”とか“武漢頑張れ”といったコメントも投稿されている」と話す。
一方、中国の国民の多くは、自宅でいかに過ごすかが関心事でもあるようだ。
「国民全体からすれば感染した人は一部なので、多くは自宅で安静にしている。ウェイボーやウィーチャットのタイムラインやTikTokなどを見ていると、家で遊んでいる様子や、トイレの便器を使って獅子舞をしている面白動画などとコロナウイルスのニュースや政府の公式発表が交互にトレンド入りしている。面白いものを見て気持ちを和らげるという部分もあるのだろう」。
その上で、日本国内の報道について陳暁氏は「ニュースもSNSも、“何人チャーター機で帰って来た”“何人発症した”といった数字の部分にフィーチャーしすぎだと思う。“コロナウイルスがどういうもので、どう予防したらいいのか”といったことや、中国では完治して退院した人もいるわけなので、そういった部分も伝えることも重要ではないか」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
▶映像:医療者は疲労困憊? 新型コロナ武漢の今
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