将棋の藤井聡太七段(17)が2月4日、順位戦C級1組9回戦で高野秀行六段(47)と対局中だ。午後6時から40分間の夕食休憩を終えると、対局は注目の夜戦に突入する。藤井七段は本局を制すれば、最終10回戦を待たずにB級2組への昇級が決まる。
昨期はあと一歩のところで昇級を逃した藤井七段だが、今期は開幕から順調に白星を重ね、前日までにただ一人の8戦全勝。昇級へのマジックを「1」としている。本局に勝利した時点で、36人中、上位2人の昇級枠入りが決定。敗れた場合でも、同時刻に行われている他の棋士の結果によっては昇級が確定する。
藤井七段には最年少での名人記録への可能性が残されている。今期、順調に昇級を決め、来期以降もB級2組、B級1組と1期で抜け、さらにA級で挑戦権を獲得、七番勝負を制して奪取できれば、谷川浩司九段(57)が持つ、21歳2カ月をぎりぎり更新できる計算だ。
本局の持ち時間は各6時間で、先手は藤井七段。出だしは角換わり腰掛け銀。持ち時間では藤井七段が1時間ほどリードを奪った。AbemaTVでは、この対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
藤井聡太七段 バターライス 高野秀行六段 なべ焼きうどん
【夕食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太七段 2時間49分(消費3時間11分) 高野秀幸六段 1時間52分(消費4時間8分)
【C級1組 主な昇級争い】
※カッコ内は前期成績を元にした順位
※成績は2月3日時点
8勝0敗 藤井聡太七段(3)
7勝1敗 佐々木勇気七段(14)、及川拓馬六段(32)、石井健太郎五段(34)
6勝2敗 都成竜馬六段(20)、高野秀行六段(30)、佐藤和俊七段(33)
(AbemaTV/将棋チャンネルより)