20人近くの外国人観光客に取り囲まれ、困惑する舞妓さん。一斉にカメラのフラッシュが焚かれ、中にはタクシーに乗り込むところまで追いかける人も。祇園南側地区まちづくり協議会の太田磯一氏は「着物を引っ張って破いたり、襟元にタバコの吸い殻を入れたりするなど、本当にひどい被害もあった。刑事事件になったこともある」と話す。
さらには建物への無断侵入、提灯などの盗難、柵を破壊されるなど、近隣住民に被害も出ているため、地区では昨年12月から私道における撮影禁止の看板を設置した。ただ、外国人観光客からは「よく見ないと気付かない」「全ての道路で撮ってはいけないのか。住宅とか、その他の所でダメなのかが分からない」と話す。「みなさん、ここ自体が観光地とおっしゃるが、人が住んでいる町、お店屋さんをしている商業地なので、来られるだけ迷惑というのが地元の意識だ」(太田氏)。