アニメ「ダーウィンズゲーム」“解析屋”レイン役 声優・大森日雅 「脳味噌フル回転で頑張ってます」
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 アニメ「ダーウィンズゲーム」が、毎週金曜24時よりTOKYO MX、AbemaTVほかにて放送・配信されている。同アニメは「別冊少年チャンピオン」で連載中の同名人気漫画が原作で、原作者である深山秀氏(FLIPFLOPs)がシリーズ構成・脚本を担当している。

 アプリ「ダーウィンズゲーム」を介して繰り広げられるデスゲームに突如巻き込まれてしまった主人公・カナメ(須藤要)。アプリを起動してしまったカナメは、わけもわからぬまま、襲い来る強力なプレイヤーとのバトルをくぐり抜けていく。

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(▲アニメ『ダーウィンズゲーム』でレイン役を演じる声優・大森日雅)

 物語の中で情報売買を生業とする解析屋・レイン(柏木鈴音)を演じるのは声優・大森日雅だ。13歳の女子中学生ながら、ゲーム内で収集した情報を正確に解析し、並外れた頭脳を持つレイン。今回、AbemaTIMESでは大森にインタビューを敢行。頭脳明晰な少女をどう演じているのか取材した。

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■「毎回が山場」推理しながら戦闘も 王(ワン)役・松岡禎丞の演技に「命の危険」感じるほど?

―― もともと、大森さんご自身も原作のファンだったそうですね。

大森:原作があるキャスティングオーディションを受ける際は、いつも原作を2巻ぐらいまで買って読んでから臨んでいます。特に「ダーウィンズゲーム」はとても面白くて、そのときに出ていた巻をすべて電子書籍で買って読んでしまったんです(笑)。オーディションに落ちたときに悔しくなるので、普段は全巻買ったりしないのですが「ダーウィンズゲーム」はもう先の展開が気になっちゃって……!

―― レイン役として決まったときは、レイン役と聞いて驚いてしまったそうですね。(※AbemaTV特別番組『ダーウィンズゲームTV』内におけるトーク)

大森:他の人よりも原作を読み込んで参加したと思っていましたが、レインはすごく頭が良いキャラクターなので「私は受からないだろう」って思ってしまって。率直にびっくりしました。

―― 情報売買を生業とするレインはセリフの量も多くて大変そうです。

大森:本当に毎回山場だと思いながら録っています。レインは解析屋なので、ものすごい情報量を頭の中に持っているんです。他のキャラクターに情報提供や説明をするポジションで、彼女が考えを巡らすシーンもあって。戦いながら推理して「これだ!」みたいな。私も脳味噌をフル回転させながら、レインを演じています。

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―― 収録では、どんなシーンで苦労しましたか?

大森:レインが王(ワン、CV:松岡禎丞)に捕まってしまうシーンは、演じている私の本能も命の危機を感じる状態でした。レインが王に腕を捻り上げられたり、骨を折られたり酷い目に遭ったりしたのですが、松岡さんの演技が本当に怖くて。収録中、松岡さんに近づけないぐらいでした(笑)。

   ※王(ワン):シブヤを牛耳るクラン「エイス」のリーダー。暴虐で、戦った相手を皆殺しにする。

―― 松岡さんの演技は、第1話の時点でオーラがすごかったですよね。

大森:(王の)レインに対しても残虐なところは一緒で、冷静沈着なレインが顔を歪めているところは、私の心も痛くなりました。

■大森日雅、“スナイパー愛”爆発 「遠くから敵を狙い撃つレインが好き」

―― 「ダーウィンズゲーム」の特徴的な設定といえば異能力(シギル)の存在ですが、大森さんが現実世界でも使いたいと思うシギルはありますか?

大森:やっぱり、レインのシギルは最強なんじゃないかと思います。あらゆる行動を予想できちゃう人が実際にいたら怖いですよね。でも、私だったら能力を持っていることを誰にも明かさず、先読みしちゃうだけにします。レインのシギルを持っていたら、誰も傷つけることなく完璧に動けるだろうし、みんなに「頭いいな!」って思われたいです(笑)。あと、解析屋って響きがカッコイイ!

―― もしデスゲームにご自身が巻き込まれたら、自分から前に出ますか? それとも籠もって“逃げ専”になりますか?

大森:自分はそうじゃない(前に出るタイプじゃない)のですが、前線で戦うキャラクターにはすごい憧れます。カナメのように前線で戦うのはカッコイイです。レインは“逃げ専”のスタンスを公言していて、戦うのを好まないキャラクターなんです。しっかり逃げながら、遠くから敵を狙い撃つレインが好きです。

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―― 狙撃手がお好きなんですね。

大森:アニメでもよく狙撃手キャラを好きになります(笑)。ゴルゴ13みたいなスナイパーが大好きです。実は『荒野行動』というゲーム(※スマートフォン向けTPSバトルロイヤルゲーム)も好きで、ゲームをきっかけに銃にも詳しくなりました。

―― 『ダーウィンズゲームTV』でも「95式ライフル」のお話をされていました。

大森:完全に『荒野行動』で得た知識ですね。殺傷能力が高くて、一発で仕留められる銃なんです。もし戦いに出るとしたら、そういう武器を使いこなす人になりたいです。

■「レインの人間らしい面が見えた」花屋役(声優・子安武人)との会話シーン

―― 物語が進行していくと、キャラクターの違った側面も見えてきます。

大森:特に印象に残っているのは、レインと花屋(ヒイラギイチロウ、CV:子安武人)さんが会話するシーンですね。花屋さんから娘がいることを知らされて、レインが「自分の知らないところで父親が命を落とし、もう二度と会えないと知ることは、それはきっと自分の病気よりも悲しい」と忠告するんです。

 ここは冷静沈着なレインが初めてちょっと感情的になったシーンだったなって思っていて。「宝探しゲーム」のクリアに集中していたレインが花屋さんのことを思って、彼の内面と向き合っている。レインの人間らしい面が見えて、私も安心しました。

アニメ「ダーウィンズゲーム」“解析屋”レイン役 声優・大森日雅 「脳味噌フル回転で頑張ってます」
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―― 子安武人さんの演技も心に残る回でした。

大森:実はテスト収録のとき、子安さんの演技に私も泣きそうになっちゃって。「本番ではしっかり花屋さんに忠告しなきゃ」と肝に命じました。演技にはレインの優しさというより、“思いやり”を乗せるようにしました。

―― アニメの放送が始まって、家族や周囲の反応はいかがですか。

大森:Twitterでもつぶやいたのですが、姪っ子が私のスマートフォンの待ち受け画像に気づいて。「ダーウィンズゲーム」の公式サイトで配布されているレインの画像だったのですが、姪っ子から「可愛いにちかちゃんだ~~!」って言われて。「可愛いよね!」って返しました(笑)。

 第1話はお正月だったこともあり、帰省した実家で観たんです。私がテレビを観ていたら、姪っ子ちゃんが起きてきちゃって、一緒に1話を見たんですよ。姪っ子は「パンダさん(=1話でカナメに敗北したバンダ君)弱っちいね」って言っていました(笑)。

――最後に「ダーウィンズゲーム」のファンの方々にメッセージをお願いします。

大森:原作は2013年から連載されていて、ガラケーが出てきたりと時代を感じる描写が度々ありますが、アニメではそれがスマートフォンに変更されていたり、細かい違いがあるんです。この作品はアフレコをしていてもテンポが速いなと感じるくらい、躍動感ある戦闘シーンは原作ファンの方も夢中になると思います。

 アニメから見始めた方も、30分をあっという間に感じて、その30分間の中ですごくドキドキさせられるのではないでしょうか。鬼気迫るような壮絶なシーンがアニメではよりリアルに描かれているので、皆さん毎回覚悟して観てください!

(取材・構成:あいひょん)

(編集:AbemaTIMES編集部)

(C) FLIPFLOPs(秋田書店)/ダーウィンズゲーム製作委員会

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