「東京五輪中止のシナリオを」舛添氏が提言 「指揮官が無能だからこうなる」政府対応を批判
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 元厚労大臣の舛添要一氏が「もし、いま厚労大臣だったら」という仮定をもとに、新型コロナウイルス対策について持論を展開。その中で今年7月末から開催される東京五輪について「中止のシナリオを書き始めるべき」と提言した。

【映像】「指揮官が無能」舛添氏が政府対応を批判

「厚労大臣にすべての権限を収集すべき」と話す舛添氏は、そのうえで“もし厚労大臣なら”という前提のもとに「東京五輪の中止のシナリオを書き始める」と明かした。

 その他にも「専門家委員会を2つ作るべき」と話した舛添氏はその理由について「皆さんがガンと告知されたときに、必ずセカンドオピニオンを求める。つまり、現場の医者や職員は頑張るのが当たり前。今はウイルスとの戦争。その時に兵隊が頑張っているけど、指揮官が無能だからこういうことになる。『よくやっている、頑張っている、これでいいんだ』という意見を聞く必要はない。“ここがオカシイ”という批判的な意見を好んでとる必要がある」と厳しい口調で話した。

 さらに舛添氏は、神戸大学の岩田健太郎教授が行った告発についても言及し「例えば11年前、(2009年に猛威を振るった新型インフルエンザの際に)岩田くんは神戸の野戦病院を指揮した若い医者だった。そのつながりで若くて現場でやっている人たちを集めて、シナリオAではなくBを書きなさいといった。その結果、AではなくBが正しかった。今回も専門家委員会を2つ作ると言ったが、この1カ月間、ずっと作っていなかった。1月15日に最初の患者が現れ、作ったのは2月14日、さらに初会合は2月16日と後手後手。岩田くんの意見が馬鹿げてつまらんではなく、批判的な意見を聞かなくてはダメだ」と語った。

 改めて東京五輪中止のシナリオについて問われると「私も東京五輪を一生懸命準備してきたので絶対にやりたい。しかし危機管理は最悪の事態を想定して準備をする。今回の新型コロナウイルスに特性が似ているのはSARSのウイルス。SARSは11月に始まり、収束したのは7月。今回は武漢で12月に始まった。つまり収束するのは8月くらいになるが、7月から8月に東京五輪ができるのか。この1、2週間で日本と韓国が頑張らなければ、WHOがパンデミックを宣言する可能性がある。その場合、8月までにWHOが終息宣言を出せないケースも考えられる」と述べ、最悪のシナリオを描いていない政府の対応を批判した。(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』)

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