「誰も傷つけないお笑いの方が見ていて楽しいし、気持ちいい」。そんな今どきの風潮に逆らい、「政治について物が言いにくい感じや、表現の自由がちょっと脅かされている現状に対して違和感を持っている人ってたくさんいると思う。そういう人と一緒に、これが主流だぞという風に思わせられるようになりたい」と、“社会風刺”の要素を積極的に盛り込むのが、「お笑いジャーナリスト」のたかまつななだ。
 昨年には参院選前に投票率の低い若者を挑発する“逆メッセージ動画”を投稿、400万回近く再生された。今月には全てのネタを社会風刺で統一したライブ「検閲上等」を開催、「桜を見る会」や、政治家の発言を揶揄しつつ、最後は観客に向かい「政治家を笑ったつもりかもしれないが、それは同時に自分たちのレベルを笑ったということなのだ」と投げかけるフリップネタ。さらに、“ネトウヨ”の彼氏と政治思想をめぐって議論する女性を主人公にした一人コントを披露した。