「ネットは加速度的にバカになっている。リアルの生活で活躍を」中川淳一郎氏がSNSでの承認欲求・自己顕示欲に警鐘
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 たった一度のSNS投稿によって人生を左右されてしまう人は後を絶たない。こうした状況に対し、「宣伝材料のない人はSNSを止めた方がいいのではないか」と話すのが、『ウェブはバカと暇人のもの』(2009)などの著者のあるネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。

 「『ウェブはバカと暇人のもの』から11年が経つが、これで主張していたことが正しかったということが証明されている。むしろ加速度的にバカになっているくらいで、日々、ウォッチのしがいがある。そもそもネットに情報を出すことでメリットがあるのは、イベントや番組に出演する人や、記事を書いているような人が宣伝活動の一環として使う場合だ。あるいは一定数のフォロワーがいる人は“インフルエンサー”として広告代理店などからスカウトが来る。そういう“宣伝材料”がある人にとってはミドルリスク・ハイリターンなもの。しかし無名の一般人がTwitterをやっても、誰かとの出会いがあるくらいしか意味がないと思う。例えば息子や娘の写真をアップする人がもいるが、将来その子が整形手術したとしたら、“お前整形しただろ。お前の父さんがアップしているこの写真見ると一重じゃないか”と言われたりするわけだ。そういう意味も含め、一般人にとってはハイリスク・ほぼノーリターンだ」。

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 こうした意見に対し、タレントの山田菜々は「私たちは何をアップするかもきちんと選んで投稿しているが、10代、20代の普通の女の子たちはキラキラしたものを見ると“自分もやりたい”という欲求が出てきてしまい、写真をアップするためにカフェに行ったりするようになる」、同じくタレントのトラウデン直美も「彼氏がいるとか、充実した生活、楽しい生活を送っているということを証明したいという承認欲求や自己顕示欲として使っていると思うので、その欲求を止めるのは難しい」とコメント。

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 しかし中川氏は「友達にしか見られないクローズドなものだと思っていっても、結果、誰かが裏切ることがある。“バカッター騒動”なども、鍵付きアカウントだからバレないよねと思って投稿していたが、結果として学校までバレて、クレームの電話を入れられる。ネットに出した時点、誰かが自分を貶めようとするかもしれないと考えるべきだし、これからもそれは変わらない。そして、承認欲求を消す一番良い方法はリアルの生活で活躍することだ。私はTwitterでは“うんこ食ってろ!”とか、くだらないことしか言ってない。そんな感じでもこうして仕事をいっぱいさせてもらっているし、十分に承認欲求は満たされている」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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