ドイツ・ベルリンで開催された「世界選手権トラック2020」男子ケイリンでプロ競輪選手としても活躍する脇本雄太が銀メダルを獲得するなど、競輪への注目度が高まっている。
また近年では、AbemaTVでぺこぱなど人気芸人などが出演するミッドナイト競輪中継番組などがスタートしたこともあり、競輪にハマる女性が増加中だ。先日は、東京都・渋谷区でファンが集う「ケイリン酒場」も開催。盛況で終わった。そこで同イベントのMCを務め、「ケイリン女子部」として前橋競輪の中継キャスターも務めるタレント・滝澤いしすに、女子から見た競輪の魅力を教えてもらった。
「競輪歴は2年目。競輪キャスターとして活動する二宮歩美さんに前橋競輪に連れて行ってもらったのがキッカケですね。それまでギャンブルはやったことはなかったのですが、生のレースは迫力が凄くて。あとラインという地域ごとにチームを組んで戦う側面があると知り、少年マンガ好きとしては『地域の絆ってエモい!』と一気にハマりました(笑)」
ゲームやアニメのほか、サバゲーにハマり海外に実銃を撃ちに行くほど……とオタク系気質だったこともあり、一気に「競輪沼」にハマったそう。
「競輪って予想する要素が多いんです。競走得点はもちろん、ラインやバンクとの相性などなど。なので知れば知るほど、レースを見るのが楽しくなっていきます。個人的に一番の魅力は、最初に興味を持った選手同士の絆。人気漫画『鬼滅の刃』で『俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった』という名言があるんですけど、競輪も同じようなものがあるんですよ。『普段練習でお世話になっている選手と同じラインだから頑張れる』みたいな、人間ドラマもレースの見どころ。そういう部分を知れば日本人、特に女性はハマると思います!」
そんな彼女が注目しているのは、人気俳優と同姓同名の選手。
「長崎の山崎賢人選手。S級の選手で初めてインタビューさせてもらった方というのもあるんですけど、どこか哲学的で何を考えているのかわからない不思議な魅力があります。あとは早期卒業でデビューした117期の菊池岳仁選手。デビュー以来、4節連続完全優勝をしている注目の選手なのですが、2月に出場した前橋競輪で優勝インタビューをさせてもらったんです。凄いレースをする一方で、素顔は19歳らしいピュアな男の子……というギャップにやられました(笑)」
ガールズでは、116期の神澤瑛菜選手に注目しているんだとか。
「デビュー戦から見ているということもあり、親のような目線で応援しています。10月の弥彦ミッドナイトでデビュー初1着を取った時にインタビューで泣いているのを見て、私まで泣いちゃいました(笑)。ガールズはラインがない分、個人の実力や個性が男子よりも出やすいので、お気に入りの選手を見つけやすいと思います」
仕事はもちろん、オフの日は友達とお酒を飲みながら……など、ミッドナイト競輪をすることも多いそう。
「21時ごろからやるので、飲んでいる時にレースを見始めると、最初はだいたいそんな時間にやっているの? と驚かれますね(笑)。自宅でのんびりしながら買えるので若い世代に興味を持ってもらいやすいんじゃないかな?」
競輪女子を増やすべく、「ケイリン女子部」としてさまざまな活動を行う滝澤。バイリンギャルを生かし、英語で競輪のルールを説明したインバウンド向け動画などをYouTubeで配信中だ。
「競輪好きなメンバーで集まった『ケイリン女子部』は清楚系から私のようなアゲアゲ系の人まで(笑)個性豊かなので、一度活動を見てもらえたら嬉しいですね。最初はルールも難しく感じるかもしれませんが、投票サイトや新聞の予想のまま買うだけで意外と当たるので、買っていれば自然と覚えていくと思います! これから世界的レースも控えていて競輪への注目度が高まっているので、今ルールや選手を覚えているとドヤれますよ(笑)」