新型コロナウイルスによる「パンデミック」を克服するヒントは、過去にあるのかもしれない。米国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が11日「新型コロナウイルスの死亡率はおよそ1%。つまり、季節性のインフルエンザの10倍だ」と述べたように、何かと引き合いに出されるのが、今から11年前に世界で流行した新型インフルエンザだ。
7日、WHOの緊急事態対応統括担当者も「インフルエンザのように夏になれば、ウイルスが消えると期待するのは間違いだ」、日本でも9日に行われた専門家会議で「インフルエンザの場合は1人が少しずつ感染するが、新型コロナウイルスは5人のうち1人しか感染しない」と、比較対象として語られる事が多い。