高齢者医療の医師、“数に終始する”コロナ報道に警鐘「人間は情報のシャワーを浴びると、思考が傾いていく」 2020/03/17 18:00 拡大する 「バランス感覚をもう少し戻してもいい」 一連の新型コロナウイルスに関連して過熱する報道に対して、高齢者医療にも携わる医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏が警鐘を鳴らした。【映像】“数に終始する”コロナ報道に警鐘 森田氏は「今回の新型コロナウイルスは高齢者が中心になっている。ただ、高齢者医療をやっていると、高齢者が肺炎で亡くなるのは本当に日常的なことなんです。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなることはもちろん悲しいことだが、きっかけはインフルエンザかもしれないし、新型コロナウイルスかもしれないし、誤嚥性肺炎かもしれない。つまり、色々なことをきっかけとして肺炎は起こる。実は、最後のダメ押しが何かということよりも、前の段階にある基礎的な体力や免疫力の低下など一次的なことの方が大事。新型コロナウイルスは二次的な問題だと率直に思っている」と医療現場の実態を踏まえて話した。 続きを読む