<大相撲大阪場所>◇十三日目◇20日◇エディオンアリーナ大阪
前頭八枚目の松鳳山(二所ノ関)が前頭二枚目・徳勝龍(木瀬)を送り出して3勝目を挙げた一番は、土俵際でもつれて物言いがつき、一度は徳勝龍に上がった軍配が差し違えとなって松鳳山が白星を拾った。
一度目の立ち合いでは呼吸が合わず、右の張り手でつっかけた松鳳山に対し、立ち遅れた徳勝龍が謝罪。仕切り直しでも再び張り手を受け、松鳳山に右まわしを取られた徳勝龍だったが、それを抱え込むように巨体を生かして前に出ると、両者はもつれるようにしてほぼ同時に土俵を割った。
行司軍配は徳勝龍。しかし、物言い後の協議の末、徳勝龍の足が先に土俵を割っていたとして松鳳山が3勝目を手にした。
AbemaTVで解説を務めた元前頭・若ノ城は一度目の立ち合いについて「松鳳山としては先に立って当たりたい。少し早めに立ったが、思ったよりも徳勝龍が遅かった」と話すと、物言いがついた瞬間については「蛇の目の砂が飛んでいた」と指摘。さらに「行司の方からはあの足は(反対側なので)見えない。出たんじゃないかという判断で徳勝龍に軍配を上げた」と差し違えた経緯について話したが、松鳳山がいずれの立ち合いでも張り手を出したことについては「二回はないと思っていたんですが」と苦笑いを浮かべていた。
二度の張り手に軍配差し違えなど、踏んだり蹴ったりの10敗目を喫した徳勝龍に視聴者からは「もらい損」「徳さん残念!」といった声が寄せられていた。(AbemaTV/『大相撲チャンネル』)





