先月31日に東京都内で新たに78人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、さらに7人の死亡が発表された。都内での感染者数は500人を超えたことになる。
「オリンピックが大事だというのはわかるが、新型コロナウイルスの問題とはまったく別で考えられなかったものか」
東京オリンピックの延期が正式に決まって以降、連日のように新型コロナウイルスの1日の感染者数を更新し続ける東京都の危機対応について、元芸人で現在はラジオパーソナリティーとして活躍するマンボーやしろが疑問を投げかけた。
さらに、やしろは「まずはコロナの対策として一番いいことを。しかし今回は、オリンピックどうなるんだろうということがセットになっていた。その結果、延期が決まってから感染者の数字が増えた。仮にオリンピックがあったせいで新型コロナウイルスの対策が後手に回ったのであれば、僕個人の評価は低い。もっと命を大事にしてほしかった」とも訴えた。
とはいえ、オリンピックの延期が正式決定するまでに新型コロナウイルスの対応が後手に回ったということが、実際に起こり得るのか。そのことについて元東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏は「十分あり得る」と断言する。
「私も大臣や知事をやってきた。基本的にはデータはあるが、そのデータを出すタイミングは政治判断になる。そろそろ安倍バッハ会談があるから、今はやめておこうというのはあったはずだ」
そう指摘した舛添氏は「数字は政治的な配慮もあるし、PCR検査をやらなかったから減っていて、やったから増えたというのは当然のこと」と述べる一方「(感染者数)急に増えたから日本は危機的状況だというのは控えるべき」と自制も促した。(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』)
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