<高知競輪場:よさこい賞争覇戦>◇G3◇10R S級決勝◇5日
優勝宣言をしていた浅井康太(三重)がその言葉通り、見事優勝を飾った。1番人気になっていた浅井はスタートから先頭に立ち、レースをリード。打鐘が鳴り渡邉雄太(静岡)が仕掛けると、最終周回で吉澤純平(茨城)がラインを組んでいた岡光良(埼玉)がついていけないほどのスピードで一気に先頭へ。
そして展開を見ていた浅井がバックストレッチで勝負に出ると、一気に捲りきって優勝。2着には番手の近藤龍徳(愛知)が入り、中部勢が上位を独占した。3着には昨年の賞金王・佐藤慎太郎(福島)が入り、2車単は5-8の630円。3連単は5-8-1。2310円と、ともに1番人気という結果に。
今年2度目の記念制覇となった浅井は、「日本中が大変な時期ですけど、自分たちの仕事をするだけだと思いました。S級S班だと勝たなきゃいけないというプレッシャーが強かったが、(今年)(S 級)1班になったことで自分の走りができるようになった。挑戦者になれているのがいいのかも」とコメントした。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客開催が続いているが、「競輪は『王者の前受け』(1番競走得点の高い選手が、他選手の挑戦を受けるという意味)だと言いますし、1番人気だったのでしっかり前受けで行きました。自分のタイミングで仕掛ければいけると思いました。(来月開催の)ダービー(G1日本選手権)ではしっかり結果を出したいと思います。ファンのみなさんの前で走って声援を聞きたいと思うので、コロナの影響がなくなればレース場に応援しに来てください」と、ファンにメッセージを送った。