政治、経済、文化の中心・東京。その人口は1400万人に達しようとしているが、実はその半数は地方出身者。毎年40万人以上が進学や就職などで“上京”しており、東京に人が集まりすぎる“一極集中”の状態が続いている。夢や希望を抱きやってく人、苦悩や挫折を経験し去っていく人。一方、新型コロナウイルスが蔓延、“リモート”も急速に普及している。そんな時代の東京の意味について考えた。
 この春、生まれ育った熊本県熊本市から上京したのが大村日向子さん(20)だ。美容師だった母の姿を見て育ち、美容専門学校に進学。東京で美容師の道を歩み始めた。「熊本でもできないことはないのと思うが、情報量や発信源は東京っていうのがあって。東京で頑張りたいなと思った」。