7年前からゴミ清掃員のアルバイトをはじめ、今では週に3日はゴミ収集車に乗り、ごみ回収を行っているお笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一が、ゴミ収集作業から見えてきたコロナの実態と恐怖について語った。
最近では緊急事態宣言などによる外出自粛要請の影響を受け、以前よりもゴミの量が1.5倍~2倍は多くなったと語る滝沢。中でもお弁当の生ごみやペットボトル、酒類の缶などのゴミが増えているという。ゴミが増えるにつれ、ゴミ清掃員の労働時間もまた増加している。そんな状況を受け、ある問題が持ち上がっている。それが、清掃員たちのマスク不足だ。早朝からの作業のためマスクを買いに行けず、仕事の終わる夕方には品切れ状態。作業員の中には3日間も同じマスクを着用している者もいると実態を明かした。
さらに滝沢は、「医療機関から出るゴミの場合は廃棄物として密閉処理されるだろう。その一方、軽症者は自宅待機となっている。重症度は異なっても同じウイルスなはずだが、自宅待機者から出るゴミは我々のような清掃員がむき出しで処理している。いま、この問題が宙ぶらりんになっている」と述べると、対策について元東京都知事の舛添氏に尋ねた。
質問を受けた舛添氏は「収拾については各区で行っている。そこが指示を出して、自分が使ったマスクを小さなビニール袋に入れ、その上からゴミ袋に入れてきちっと縛る。仮にゴミを出した人が感染者であれば接触感染になるので、ゴミ袋自体もよくないということになる。清掃員の方も完全防護とは言わないが、絶対に軍手をして、制服の防護基準を上げるなどするべきだ」と話したうえで「やっぱり必要なのはマスクだ」と改めてマスクの必要性を指摘した。
清掃員が使用するマスクも以前であれば会社支給だったが、いまでは会社でも手に入らず、基本的には自己調達に頼るのが実情らしく、この惨状を訴える滝沢のもとには、全国からマスクの寄付の申し出が届くこともあるというが、本人は次のように本音を明かした。
「それで寄付をしていただいても、寄付をいただいた先でマスクが不足しては困る。もともとの買い占めを止めていただけたら嬉しい」
(ABEMA/『ABEMA的ニュースショー』より)
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