「心地よく過ごす工夫と、“すれ違う”機会を」精神科医に聞いた、ストレスフルな外出自粛生活を乗り切るヒント
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 「ウェブ会議が途切れてイライラがたまる」「自分の時間が全く取れなくて地味につらい。オンラインイベントも狭い家に夫がいると気まずい」。長引く外出自粛生活によって、家庭内での諍いによる「コロナ離婚」、リモートワークに伴う「Zoom疲れ」など、精神面での課題が表面化している。

 22日の『ABEMA Prime』に出演した精神科医のTomy氏は「先行きが見えないこと、環境の変化に影響を受けてしまっているということ。今は非常事態で、サバイバルをやっていると思ってもらったほうがいいと思うし、ちょっと悪い方に考えて予測を立てておいた方が、それよりはマシだなと思える。言い方に語弊があるが、キャンプを楽しんじゃうぐらいの感覚でいた方がいい」と話す。

 「大切なのは、同じ時間に起きたり、同じ時間に日光浴したりするなど、生活リズムを作ること。特に自営業の方などは大変だと思うが、家族だったり、子どもだったり、“これは最後まで大事にする”というものは何か、自分の中で問いかける。そうすることによって、他のものを視野から追い出すことができ、少し楽になる。狭い環境では、まず掃除をするといい。僕はインテリアを変えたり、アロマディフューザーを置いたりしてみたら、気持ちに余裕が出た。心地よく過ごせる工夫をするだけでも前向きに楽しめる」。

「心地よく過ごす工夫と、“すれ違う”機会を」精神科医に聞いた、ストレスフルな外出自粛生活を乗り切るヒント
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 また、パートナーや子どもと長時間過ごすことによる疲れについては、「家族に限らず、普段は頑張って隠している弱い面が出てしまっていると思う。それが出てきたからといって幻滅するのではなく、誰にだって弱い面があるという観点を持つことが大事だ。また、近くにいるが故に争わなくていいところで争いも起きてしまう」と説明、対処法は「意図的にすれ違いを作ること」と話す。

 「みんながすれ違って生活をしているからこそ、“たまには食事くらい一緒にしよう”という話になるわけで、みんながずっと一緒にいるのであれば、あえて一緒にとらないという機会を作ってもいいと思う。うちの場合、パートナーとは別々の部屋にいて、勝手にお互いの部屋には入らないというルールにしている。何となく一緒にいたい時には真ん中の部屋に出てくるし、どちらかがテレビを見ていて、一緒に見たかったら出てくるし、自分の部屋に帰りたかったら帰る。そうやってすれ違う時間を作っているので、無用なケンカはない」。

 ネット上には「9時から6時までずっとZoomで授業だったので目が疲れたし、ヘッドホンで耳痛いし」「リアルだとこんなに対面しない。画面越しに真正面から向き合い続けて疲れた」「オンライン会議のために部屋を片付けて服を着替えて髭を剃って髪型を整えるのはもう疲れた」などの声も上がっている。Tomy氏は「面倒くさいかもしれないが、こういう機会なのにわざとスーツを着たり、むしろ普段しない格好をしてみるなど、少しメリハリをつけて見ることも大事かなと思う」と話していた。(ABEMA/『ABEMAPrime』より)

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