<武雄競輪場:大楠賞争奪戦>◇G3◇12R S級二予A◇24日
父、叔父が元競輪選手、弟の山田庸平も同じくS級1班で活躍する競輪一家に育った、地元の実力者・山田英明(佐賀)に期待が集まった最後の準決勝。そんな山田とラインを組む林慶次郎(福岡)が九州勢の意地を見せ、終始レースをリード。
打鐘が鳴り、木村幸希(広島)が勝負に出るも林にけん制され失速。最終周回で小林泰正(群馬)が捲ってくると、その動きを見て林の番手についていた山田が小林の前へ。そして先頭を走っていた林を捲りきり、準決勝の切符をもぎ取った。
準決勝に駒を進めた山田は、「昨日は先行してやられてしまったのですが、今日は(ラインを組んだ先行の)林くんが気持ち良いレースをしてくれたおかげで、期待に応えられました。木村が仕掛けてきたが、(林)慶次郎も『ナメられているから突っ張りました』と言っていたし、気持ちが強いなと思った。(準決勝は)中途半端にやらず、前へ前へ行って勝負したい。決勝に必ず進めるように頑張ります」と、抱負を語っていた。