<武雄競輪場:大楠賞争奪戦>◇G3◇12R S決勝◇26日
完全優勝がかかった郡司浩平(神奈川)と今年4度目の優勝を目指し、単騎を選んだ松浦悠士(広島)の2人が人気を分けた優勝戦。打鐘が鳴って仕掛けたのは、単騎を選んだ山崎芳仁(福島)。それを見て同じく単騎の深谷知広(愛知)も捲って最終周回で先頭に躍り出る。
深谷に合わせる形で人気の松浦が深谷をマークすると、最終バックストレッチで郡司は松浦の後ろへ。人気の2人が逃げる深谷を追う……という激しい展開の中、見事制したのは、最後の直線で差し切った松浦。郡司は3/4車輪差であと一歩届かず2着に終わった。
3着には人気を下げていた野原雅也(福井)が入ったことで、人気の2人が上位独占したものの、3連単は28番人気。3-5-2で9080円というやや高めの配当に。
人気に応えて優勝を飾った松浦は、「ホームで誰かが仕掛けてくるだろうとは頭の中にあったので、自分の仕掛けるポイントをなるべく我慢して、しっかりゴール線で深谷さんを捕らえられるように走った。後ろが郡司(浩平)くんだったので、仕掛けてきても大丈夫なように準備をしていたので、自分のペースでいつもの走りができたと思います」と手応えを感じていた。
出場予定だったG1『第74回日本選手権競輪』の開催が中止になるなど、新型コロナの影響でレース開催が減っているが、「またこうやってファンのみなさんに良いレースが見せられるよう、僕たち選手は精一杯頑張りますので、開催を願って応援お願いします。世の中が大変な状況ですが選手・関係者一同、開催できるようにしっかり身の安全を確保しながら、力を合わせてファンのみなさんにレースを届けていけたら」と、選手を代表してファンに熱いメッセージを送った。