「『給付』 政府が国民に一律給付する10万円 いろんなご意見があるでしょうが… 僕は遠慮なく受け取ります。そして医療事業者のために尽力している然るべき場所へ寄付をしたいと思います。大臣にあんなこと言われたら遠慮してしまう人が居ると思うけれど…」。
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申請が始まった一律給付10万円に関して、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が自身のTwitterに投稿した文章が賛否両論を呼んでいる。このツイートの意図について、5月2日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演した田村は橋下徹氏に対し、次のように説明する。
「“名前を名乗って寄付するのはどうなんだ”“いい人に見られたいのか”と。僕はツイートする前に“誰からも怒られないよな?”って、10回くらい確認するようにしている。なんなら今回は15回くらい確認した。それでもこんなに炎上するなら、もう無理なんだなって…。でも、今回は普段の寄付とは違う。“手を挙げた人にだけ差し上げます”と言われたて、やっぱり『これはもらいにくいな』と思った。他にも手を挙げにくい人、生活に困っているわけではないという人がいると思うので、率先して手を挙げてもらってやろう、その代わり、“使い方はこういう感じで”と伝えたかった。“全員にもらえる権利があるわけだから、堂々ともらって、好きなように使いましょうね”、と」。
これに対し橋下氏は「“炎上”といっても、文句を言っているのはごく少数の人なのでは?。日本に寄付文化を根付かせよういうのなら、寄付した人を称賛するような社会にしないといけない。淳さんがツイートをした時に、みんなで“いいことじゃないか”って言えば同じような行動が生まれるのに」とコメント。続けて、「ここは淳さんとは違うが…」と改めて持論を述べた。
「僕はメディアで“収入が減らない人、公務員や議員などの生活に困らない人は辞退すべきだ”と言って反論を食らっている。“橋下はアホ!ボケ!カス!と(笑)。でも、元々このお金は生活に困った人に渡すものだった。ただ、生活に困っているかのどうかを調査するには費用も時間もかかってしまうから、とりあえず国民全員に申請書を配ることにした。だから生活に困ってない人は受け取るべきじゃないということだ。麻生さんみたいに“手を上げた人だけ渡す”なんて言うんじゃなくて、“余ったお金は困っている人に2度目、3度目と渡していく”と、政府がルール化すればいい。ところが僕がこのことを言ったら、“橋下は公務員叩きか”と。“左派”と呼ばれている人たちからも、“橋下はすぐに国民を分断する”と言われた。だから頭に来て、“うちは7人子どもがいるから、合わせて90万円がくる。全部もらって使うわ”と言うことにした。“アホか!”と。腹が立ってしょうがない。だから寄付もせずね、もう贅沢をさせてもらう(笑)」。
橋下氏の意見に淳は「それでもいいと思う。突き詰めれば、スピード感を持って困っているところに届くのなら、それに越したことはないということだから。日本特有だと思うが、“美学”を重んじ過ぎちゃっていると思う。それで人を助けられるんだったらいいけど、そういうものは平和なときにしか通用しないと思う。本当にお金が必要なところに届かないなら、そんなのは政治でもなんでもないなって」と応じた。
不満の収まらない様子の橋下氏は「“最前線で働いている公務員もいるじゃないか”というが、最前線で働いている人に対しては特別手当を出せばいい。まずは大学生やアルバイトを切られた人たちだ。公務員は給料1円も減らないし、ボーナスも出るんだから。“給料が下がらない人、生活保護を受給している人たち、僕らのように仕事がある人達は辞退してください”、それが本来の政治のあり方なのに、世間の声に押されて政治家が及び腰になった。
しかも立憲民主党の尾辻議員は“橋下は90分の講演会で200万もらっている。そんな奴が公務員は給料高いだなんだと言うな”と言ってきた。でも僕の仕事は保証されてないし、実際、今は講演会の仕事もない。こんだけ税金を払って、さらに寄付もしようと思っていたのに国会議員がそんなことを言うなら、こちら側の納税額を言ってやろうかと。だから僕は“よし、生活には困ってないけど、しっかり贅沢させてもらおう。隣のファミリーマートで90万円を使って“大人買い”してやる”と。人間ができていれば、ここまで言われても寄付すると思うけど、俺は人間できてないから」と重ねて力説、スタジオの笑いを誘っていた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)