将棋の竜王戦1組ランキング戦の決勝が5月7日に行われ、羽生善治九段(49)が佐藤和俊七段(41)に86手で勝利、自身3度目となる1組優勝を果たした。この結果、本戦では1勝すれば挑戦者決定三番勝負に到達するという、挑戦への最短ルートを確保した。
竜王戦は過去7期獲得、番勝負には最多の15回出場を誇る羽生九段は、タイトル100期の大台達成への期待もかかる今期も1組で出場。過去2勝1敗だった佐藤七段に対し、午後6時の夕食休憩あたりまでは、やや劣勢かと見られたがそこから見事に盛り返すと、持ち時間の大きなリードを活かして快勝。既に決めていた本戦出場に、優勝で花を添えた。
対局後には「ちょっと分が悪い中盤かと思っていました。(1組優勝は)1つ結果が出たのでよかったと思っていますが、これからが本番なんで、前進していきたいと思います」とコメント。対局者、記録係らが全員マスク着用という対局には「今までと変わらぬ気持ちで臨めたらと思います」と、自然体での対局を求めていた。
(ABEMA/将棋チャンネル)