インターネットを巻き込み議論になっている「検察庁法改正」をめぐる問題。ABEMA『けやきヒルズ』では、Twitterで500万超えの議論を呼ぶきっかけとなった投稿者を取材した。
国会を揺るがすほどのムーブメントになった「#検察庁法改正案に抗議します」。きっかけは、30代女性が投稿した1件のツイートだった。
「1人でTwitterデモ #検察庁法改正案に抗議します 右も左も関係ありません。犯罪が正しく裁かれない国で生きていきたくありません。この法律が通ったら『正義は勝つ』なんてセリフは過去のものになり、刑事ドラマも法廷ドラマも成立しません。絶対に通さないでください」
このツイートが8日に投稿されると、翌日の夕方ごろから同じハッシュタグを使用したツイートが増え始め、Twitterトレンド1位を獲得。有名人たちも引用してツイートしたことから、10日にはさらに多くの人の目にとまることになる。女性はなぜこの投稿をしようと思ったのか。
「コロナになってずっと家にいることが長くなって。それで国会(中継)を初めて見てみたら、おかしいというか何か変というか、『これちゃんと話になってるのかな?』『議論になってるのかな?』と。かみ合ってないのに法案が決まっているのとかが不安で、『この人たちで大丈夫かな?』って思い始めた。そんな時に黒川検事長のニュースが入ってきて、これに関してはデモがまだなくて、誰かがやってくれるだろうと思いつつも、自分でもやってみようかなと思って(ツイートした)」
このツイートはたった3日で500万ツイートを超える広まりを見せたが、反響の大きさに恐怖も覚えたという。
「自分が想像もしていなかったような多くの方が声をあげてくれた喜び。数の力というのがどんどん増えて、100万とか400万とかになって、それがすごくうれしかったのと同時に怖かったというのもある。今までにいろいろツイッターデモがあった中で、それよりも何倍も多いというのが意味わからなくて怖くなった」
一方で、この大きな広がりが新たな騒動を生む。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが10日に投稿した検察庁法案改正案に抗議するツイートに対し、「歌手やってて知らないかもしれないけど」と皮肉を交えた投稿や、「芸能人は政治的発言をしないでください」などの声が寄せられた。この後、きゃりーぱみゅぱみゅは「ファンの人同士での私の意見が割れて、コメント欄で激論が繰り広げられていて悲しくなり消去させて頂きました」として、ツイートを削除している。
自分の手を離れ有名人がツイートを削除するまでになった今の状況に、女性はどう感じているのか。
「すごく悲しい。自分が広げたからではなく、みんなが広げてくれたからきゃりーさんに届いたと思うが、私はきゃりーさんがつぶやいてくれたことが本当にうれしくて。意味が分からないくらいうれしかったから、こんなことになってしまって本当に悲しい」
投稿者の女性にも誹謗や中傷は寄せられたという。しかし、それでも投稿を後悔していないと話す。
「(つぶやいてよかったと)思う。歴史ではないけど、日本人の行動がちょっと変わった。政治に今まで関心がなかったというか、本当はちょっとは関心があったけど不満もあった。その不満を言うと批判されるような世の中だが、それでもみんながちょっと言ってみたということができた。そのきっかけになったのは本当にうれしい」
(ABEMA/『けやきヒルズ』より)







